離婚するべきか、修復するべきか
結論を出すのは「共依存」を克服してから
本当の自分になることが最優先
この迷いはいろいろな要素から生じると思います。
二人の価値観の違い、人間性の違い、
離婚後の住居や経済的なこと、
子どもにとって離婚することは良いことなのか悪いことなのか、
等で迷いますよね。
一人になるという不安等も関連してくると思います。
もしあなたが離婚して一人になっても、
住居や経済的なことに問題がなく、 子どももいない等、
夫婦二人だけの問題(厳密には二人だけの問題などないのですが)で、
今すぐに別れても差しつかえない状況であるならば、
「共依存」を克服あるいは低減し、自分軸を構築してから離婚か修復を考えて良いと思います。
私は無理にすぐに結論を出す必要はないと考えています。
むしろ結論ありきですと「相手をどうしたら良いのか」と相手に焦点が当たるので、自分を成長させるチャンスを逃してしまうことも考えられます。
ゆっくり夫婦関係を続けたまま「共依存」克服のために努力しましょう。
言えていない本音の部分をちゃんと伝えたか(伝えられるようになったか)、
不必要に相手の世話をし過ぎていなかったか、
不必要に先回りしていたことはなかったか、
自分の中にある「~すべき」「~しなければならない」というものを押し付けていなかったか、
一人でもいられるようになったか(精神的にも経済的にも)、
相手のことをできるだけ客観的に見れるようになったか、
そういったことを一つずつ確認し、できていなければ克服してから、 離婚した方が良いのか修復した方が良いのか判断しても遅くはないと思います。
自分自身を見直してからであれば、自分の中でやることをやったという満足感や納得感に もつながります。
仮に離婚となったとしても後悔は減りますし、また戻りたいという気持ちも減ります。
それはお客様を見ていて切に思うことです。
「本当の自分」でいられるようになった時、 パートナーへの見え方、感じ方がそれまでとはガラリと変わっていきます。
そうなれば、自ずと結論は出てくるでしょう。
お客様を見ていると、結論を出す、というよりは、結論が出る、という言い方の方が正しいように思います。
また、あなたが変われば、パートナーからあなたへの接し方にも変化が生まれることがあります。
そこで本当の夫婦になった時に決断しても遅くありません。
むしろ「共依存」を克服しなければ、修復を望んでも真の修復にはたどり着けず、いつか問題は再燃します。
問題を先送りしているだけです。
離婚したとしても、また同じような人と同じような運命をたどってしまいます。
ここで、修復できない人の特徴を書いておきます。
お客様のパートナーに多い特徴です。
それは、「修復できるなら頑張ります」というようなことを言いがち、という特徴です。
これっておかしな発言だと思いませんか?
なぜなら、やってみないとわからないことだからです。
「試験に受かるなら頑張ります」と言っているようなもなのです。
「修復できるという確定がないと頑張らない」と言っているのと同じですからね。
自分は変わるつもりはないよ、というスタンスです。
こういう相手なら修復は難しいですし、仮にあなたが頑張ったとしても真の修復にはならないでしょう。
自分にとってメリットなのかデメリットなのかだけで決めるということですね。
こういう人は一事が万事そうであることが多いです。
このような姿勢は、その人の人間性を顕著に表すものであると思いますので、離婚するべきか、修復するべきか、の決断の材料にしてくださいね。
DVがある場合は逃げる(別居等)が最優先
特にDVがある夫婦は一刻も早く離れた方が良いです。
一度離れる(別居等)→「共依存」の克服、
という順番の方が良いでしょう。
別居期間中にできることはたくさんございます。
この時間を、作戦を練ったり、準備したり、心身の回復、共依存やアダルトチルドレンの克服にあてましょう。
お客様を見ていると、別居期間をいかに充実させるかが今後の夫婦関係のみならず、今後の人生にも影響を与えているようです。
別居についていくつか思うことを書きたいと思います。
別居にもいろいろあります。
今後同居することはない離婚に向けた別居、
調停をするための別居、
お互いに自分自身を見つめ直すための別居、
等です。
最後の「お互いに自分自身を見つめ直すための別居」についてのよくあるエピソードをお伝えします。
特に反省しないといけないDVやモラハラの加害者に限って多い話ですが、「別居を始めてから○ヶ月経ったからそろそろ戻ろうか」と言う人がいます。
おわかりかと思いますが、戻る、つまり同居を再開するにあたって、「○ヶ月経ったから」というのは理由になりませんよね?
期間の問題ではありませんよね?
それぞれが自分自身を見つめ直して変わっていくための期間として別居したのにもかかわらず、何も変わろうとせず、ただ時間を空ければ良いと思っている人がいる、ということです。
もちろん冷却期間のための別居、という意味合いもありますが、これでは単に冷却しただけ、となります。
自分がDVやモラハラ等をしたから別居に至ったのですが、その別居に至った理由を理解できていなかったり、忘れてしまって自己改善のための努力をまったくしない人がいるのです。
さらに、パートナー(被害者)だけに努力を求める人もいます。
とんでもないですよね。
別居に至った理由が改善されないのに、その上理解さえできていないのに、再同居できるはずがないということがどうしてもわからない人がいるのです。
こういうことがわからないということを離婚の決め手にしてくださいね。
離婚への恐怖を克服しよう
結果的に「離婚しない」という結論に至ったとしても、いつでも離婚して大丈夫な精神的・経済的な自立はしておきましょう。
そして、離婚しても幸せになっている人の話を聞きましょう。
離婚に迷われている方というのは、どうしても悲観的になっているので、離婚して不幸になっている人の話ばかりを選んで、見たり聞いたり検索したりしてしまいます。
つまり、心の状態によって、見聞きする情報が良い方にも悪い方にも変わってしまうということです。
悲観的→「離婚=悪・不幸」という情報を見る→さらに悲観的になる
というような悪循環に陥ってしまわないようにしましょう。
その理由は言うまでもなく、共依存やアダルトチルドレンを克服し、自分軸を確立したからです。
離婚して新たな良い出会いに恵まれた方、
離婚して一人の生活を楽しんでいる方、
離婚して子どもたちと安心した生活を送っている方、
離婚して思い切って新しい仕事(起業・転職等)をはじめた方(私大村のことでもあります) 、
様々いらっしゃいますが、共依存やアダルトチルドレンを克服した結果です。
できることをやり切って納得して次の人生に進んでいます。
私との共同作業(二人三脚)とはいえ、お客様の頑張りによるものです。
離婚後の頑張りも大きいでしょう(むしろ離婚後が大事です)。
元夫や元妻はどんな人だったのか、と分析して知識をつけることも大事であるとお客様を見ていると思います。
離婚して新しい人と付き合ったり再婚したりする方もいますが、元夫や元妻と同じような人と一緒になっている人はいません。
ちゃんと失敗を活かしています。
離婚を後悔している方はいません。
むしろ「離婚して良かった」と言っています。
「もう遅い」ということはありません。
今が一番若いです。
一緒にやれることをやりつくしましょう。
離婚という結果は残念ではありますが、次の人生を良いものにしていくサポートをしていけたらと思っています。
第二の人生を輝かせる離婚を一緒に目指していきましょう。
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迷ったらまずはご相談ください
以上いろいろと書きましたが、夫婦問題は様々なことが絡み合って生まれるもので、すべての夫婦に当てはまるマニュアルのようなものはありません。
ですから少しでも迷いがあるならば、すぐに結論は出さずに一度ご相談ください。
尚、離婚か修復か迷われている状態でご相談にいらっしゃるお客様が大半を占めます。
決断できていない状態でのご相談でも歓迎ですのでお気軽にご相談ください。
複雑な状況や気持ちの整理を一緒にしていきましょう。
また、夫婦問題をどうにかしようと思っていたらいつの間にか共依存・アダルトチルドレンを克服してしまったという方が大半を占めます。
それによって、今まで悩んでいた夫婦問題がちっぽけなものに見えるようになり、結果的に解決したりすることもあります。
他の離婚カウンセラーや夫婦問題カウンセラーを転々とされる方が多いですが、私が最後となれるような存在であれたらと思います。
共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動。あらゆるジャンルの学びから日常生活におけるささいな気付きまで、すべてをカウンセリングに活かす貪欲さを意識。 機能不全家庭で育ち、大学時代に共依存を研究、銀行員を経て、不倫をされ離婚したことをきっかけに現在のカウンセラーの道へ。7年間で約1,500名、カウンセリング回数約10,000回の経験から得たものを還元できるよう尽力。現在は再婚し、子育てから多くのことを学ぶ日々、そして感謝。→詳しいプロフィールはこちら