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セックスにおける注意点

セックスの断り方 3つの注意点

離婚の原因として、価値観の不一致という言葉がよく聞かれますが、価値観という言葉は非常に曖昧ですよね。

実は「性の不一致」であることが多いです
それだけセックスが夫婦間では大事なことなのです。
その中でも「断り方」が最も離婚との関係が強いです。

もちろん断ること自体は何度も続けなければ問題ありません。
「性の決定権」は夫婦それぞれありますからね。

ただ「断り方」に注意してください。
「今日は疲れているから…」
「昨日したから今日は…」
「生理中だから…」
という曖昧な言い方になっていませんか?
また、求めてくるパートナーの手を振り払ったりしていませんか?

疲れているというのは、確かにそうなのかもしれません。
しかし、断られた方は単純に言葉通り受け取らないものです。
いくら夫婦とはいえセックスは繊細なものですから、傷つきますし、次に誘うことに躊躇いが生じてしまいます。
また、他に相手がいるのではないかと妙な疑い(浮気・不倫)をもってしまうものです。
そうして気がついたらセックスレスになっている、ということが起きます。

そのため、先程の例で言うと、「…」で終わらせることなく、
「今日は疲れているからまた明日にしよう、愛しているよ」
というように、

①次があることを伝えること。
②そしてその約束は必ず果たすこと。
③そして、愛していることを伝えること。
(もちろん「愛してる」という言葉でなくても構いません)

これらをしっかり伝えて実行してください。
※これらはお子様への対応についても応用できます。忙しく子どもの話を聞いてあげられない場合等に、「後で聞くね」と伝え、その「後で」を必ず実行するということです。子どもの方も待つことを覚えますし、親子間の信頼関係の構築にもつながります。

セックスにおいて、特に「断る」ということにおいて、男女の違いが如実に表れます。
ですから男女の違いを知っておくことは非常に大事です。

セックスはコミュニケーション

セックスはコミュニケーションとよく言われますが、行為それ自体が愛情の交換という意味があり、行為それ自体がコミュニケーションと言えます。
また、「〇〇をしてみたい」等と自分の欲求をお互いに伝え合うこともコミュニケーションの一つです。
信頼関係が構築されているからこそ言えることでもあります。
欲求を伝えられた際に、「それはできない」等と一蹴せず、「〇〇はできるけど、△△はできないかな」等と言い方は気を付けましょうね。

 

単なるすれ違いのケースも?

男性は一点集中型(シングルタスク型)の傾向があるので、
他に何か仕事のことやお金のことや人間関係のこと等、考えることや悩ましいことが多い場合にセックスに集中できなくなります。

例えば、同じ「今日は疲れてるから」という発言でも、
誠実な男性の場合には、
「今日は心と身体のエネルギーが残っていないから、(悪い意味で)適当になってしまいそうで、妻を満足させることができなさそうだからやめておこう」
という思いからの発言の可能性もあるのです。
それを妻側が「私のこと嫌いなんだ」「私には魅力がないんだ」と捉えてしまい、夫に心ない発言や素っ気ない態度をとって反撃してしまうことによって、セックスレスになってしまうことがあります。
夫婦ともに愛情がなかったり魅力を感じていないわけではないだけに、このようなすれ違い程切ないことはないのではないでしょうか。

この例一つだけでいくつかの問題点が浮き彫りになります。
夫側は具体的に気持ちを表現していません。表現しないことで誤解を招く可能性を考慮していません。
妻側も夫の真意を聞こうとしていませんし、自己肯定感(自己評価)の低さから、勝手に「自分には魅力がない」と捉えています。
そしてお互いに「察して欲しい」を押し付け合っている、という共通点があります。

つまり、性の不一致あるいは価値観の不一致というよりは、単にコミュニケーションができていないということになります。
適切なコミュニケーションができるようにしましょう。

私が行っている夫婦カウンセリングにはセックスカウンセリングも含んでいますし、こういったすれ違いを生まないための適切なコミュニケーションの仕方もお伝えしています。
関連して、心と身体のエネルギーの保ち方や1日に使えるエネルギーの総量の増やし方などのお話もできます。


共依存克服・夫婦問題カウンセラーの大村祐輔の似顔絵です。
自分を大事にするために

セックスにおいてのコミュニケーションでよく起きる問題があります。
それは避妊の問題です。

共依存やアダルトチルドレンの特徴を持った方は、男性側が避妊しないことについて、申し訳ないと思ったりしてなかなか言えません。
ですが、「避妊して欲しい」と伝えることは普通のことです。
申し訳ないと思って言わずに我慢してしまうことは、相手の性暴力や自分の被害者体質を助長させます。
こういったことの積み重ねが他の暴力(精神的DV、経済的DV等)につながります。

自分を大事にするために、大事にしてもらうために、伝えなくてはいけないことはちゃんと伝えましょう。

応じてくれないのなら、パートナーとの今後の付き合いを考えていかないといけませんね。
特にセックスにはその人の人間性が出ますから、何か少しでも違和感があればスルーしてはいけません。


夫婦が仲良く手を取り合っているアイコンです。


セックス依存について

また、セックス依存に陥っている方も多いです。
上で「断り方」の話をしましたが、それでは対応できない程セックス依存の方に求められてしまうこともあるようです。

大抵の場合、セックス依存に陥っている方は自己肯定感が低いです。
単に「性欲が強い」というだけで説明できるものではないということが多いです。
機能不全家族で育ち、愛情に飢えている方が陥りやすいです。

0にしなさいとは言いませんが、自分の身体を求めてくれることで自分の存在意義を感じる(共依存的で強い承認欲求)、ということは過度にならないようにした方が良いです。
セックスだけが心を満たす行為だ、となってしまうのは不健全だということです。

手っ取り早く愛情を得ることができたり、ストレスから逃れることができる、という意味で、麻薬のようなものです。
セックス以外の方法を探していきましょう。


最後になりますが、男性も女性もそれぞれ病気になる可能性があります。

男性であれば精巣や前立腺の病気。
女性であれば卵巣や子宮の病気。

このような病気になってしまうと何よりも病気になってしまった本人が辛いです。
どうかいたわってあげてくださいね。
あなたは大丈夫かと思いますが、間違ってもセックスを強要したり、不倫したりしないようにしてくださいね。

愛の確認の方法はセックスだけではありませんが、セックス次第で離婚率に大きな影響を与えることは事実です。
ぜひセックスについて夫婦で適切なコミュニケーションを使って話し合ってみてください。

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このページの記事を書いた人
大村祐輔(オオムラユウスケ)
共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動。あらゆるジャンルの学びから日常生活におけるささいな気付きまで、すべてをカウンセリングに活かす貪欲さを意識。 機能不全家庭で育ち、大学時代に共依存を研究、銀行員を経て、不倫をされ離婚したことをきっかけに現在のカウンセラーの道へ。7年間で約1,500名、カウンセリング回数約10,000回の経験から得たものを還元できるよう尽力。現在は再婚し、子育てから多くのことを学ぶ日々、そして感謝。詳しいプロフィールはこちら

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