夫婦円満豆知識
言動と行動は一致しているか
パートナーを信じることができるかできないか、
パートナーと今後一緒にやっていけるかどうか、
を見極めるには、
言動と行動が一致しているかどうか、
を見ることです。
DVやモラハラ、不倫をしてしまった後等に、
「もうしないから」
「これからは○○するようにするから」
と約束をするかと思いますが、
それらがちゃんと実行されるかどうか、
で判断してください。
言うだけなら、約束するだけなら、誰にでもできますからね。
逆に言うと、
行動に移せないなら、むしろ最初から言わない方が良いです。
有限不実行は信頼を失います。
言動と行動を一致させるというのは、自分の発言に責任を持つ
ということです。
特にモラハラ加害者は責任から逃れる人が多いですね。
また、
「子供のために」
「子供を愛している」
と言う人もいますが、その言動に行動が伴っているか、見てください。
熱く言う割に行動が伴っていない人は結構いると思います。
こういう人に限って普段何もしていないのに親権を取ろうとします。
自分が育児をできないこともわかっていません(自分が普段やっている少しのことがすべてだと思い込んでいます。パートナーが普段やってくれている、自分が見ていない部分は想像できません)。
子供に嫌われていることにも気付きません(「自分が子供を好きなら子供も自分を好きだろう」というように、自他の区別がつかない人も多いです。自分が遊びたいときだけ遊び、子供が遊んでほしいという時は遊ばない人が多いです。それで自分は良い親だと思っています)。
このような人は、自分の言動と行動が一致していると本気で思っています。
自分のことが全く見えていないのです。
言うまでもなく、アスペルガー症候群や自己愛性パーソナリティ障害の人に多いです。
また、
パートナーに本当に愛されているのか、
気になる人も多いかもしれません。
パートナーに直接聞くと鬱陶しいと思われるかもしれないし…。
直接聞くのは恥ずかしいし…。
そんな時も、
パートナーの言動と行動が一致しているか、
に注目してみてください。
たくさんの夫婦を見ていると、結婚生活においては、大切に「思う」ということだけでは成り立たないと感じます。
口では何とでも言えるのです。
言うは易く行うは難しです。
パートナーの自分に対する愛情が本物かどうかの判断としては、
パートナーの発言ではなくて、行動で判断してください。
メールや手紙でも何とでも言えますね。
パートナーの普段の行動(人格)とメールや手紙で書かれた人格は一致していますか?
単に言葉を見るだけではダメで、文面全体にあふれ出る人格や人間性を読み取るように意識してください。
逆に言えば、
自分がパートナーに愛情を伝える時には、言動と行動を一致させることですね。
また、自分の言動(言い方)に注意を向けることも重要です。
「あなたはいつも○○してくれない」
本当に「いつも」でしょうか?
あなた自身にも本当は「いつも」ではないのに「いつもじゃないよ」と言われても反論できないことはないでしょうか?
他にも「必ず」「絶対」という言葉も安易に使わずに、自分にも当てはまることがないかを確認してください。
「なんで○○してくれないの?」
「なんで」と使っていながら疑問ではなく「命令」や「強要」になっています。
こんな言い方をされれば相手は反感を持ちます。
「しないの?」ではなく結局のところ「しなさい」「すべき」になっています。
ではどう言ったら良いのか、ということの一例をあげます。
「どうしたの?」と言ってあげると良いです。
しない理由が相手ではなく、他にあるのではないか、というように聞くことで、相手にとっては共感しようとしてくれたという感覚で、責められた感覚がなくなり、やる気が起こるのです。
また、「なんで○○できないの?」という言い方もよく聞かれますが、
「できないの?」の場合は「命令」や「強要」に加えて、
さらに「諦め」や「あなたのことを認めていない」や「信用していない」という意味も含まれています。
※アスペルガー症候群の方にとっては特にこの手の言い方は苦手です。
そして何よりもこれらの言い方が受け入れられない理由は、
相手に断る権利を与えていない
ということです。
コントロールされていると感じてしまい、その感情が相手には残るので、次に同じようなお願いをしても聞き入れてもらいにくくもなるでしょう。
同じ「命令」であるなら「◯◯して欲しい」
と率直に言った方が良いですし、
「◯◯してくれたら私は嬉しい(助かる)」というように、
自分を主語にして(Iメッセージ)+ポジティブな感情を添えて言うと良いと思います。
※アスペルガー症候群の方に対して特にこの手の言い方は有効です。
「なんで(あなたは)○○しないの?」というように、
「あなた」を主語(YOUメッセージ)にするのはNGです。
「あなた」を主語にすると相手はどうしても責められているように聞こえるものです。
自分の言動に注意して、そしてその言動に責任を持つこと、
自分の言動と自分の行動が一致しているのかということも振り返ってみてください。
共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動。あらゆるジャンルの学びから日常生活におけるささいな気付きまで、すべてをカウンセリングに活かす貪欲さを意識。 機能不全家庭で育ち、大学時代に共依存を研究、銀行員を経て、不倫をされ離婚したことをきっかけに現在のカウンセラーの道へ。7年間で約1,500名、カウンセリング回数約10,000回の経験から得たものを還元できるよう尽力。現在は再婚し、子育てから多くのことを学ぶ日々、そして感謝。→詳しいプロフィールはこちら