あなたに合ったカウンセリングの最適な形式は?:対面or音声のみ
「カウンセリングはどのような形式で行うと良いでしょうか?」というご質問をたまにいただくことがありますが、この記事ではそれについて私なりの回答をしていきたいと思います。
カウンセリング形式の選択の重要性
私のお客様は、共依存やアダルトチルドレンの特徴をもち、そのため、自己肯定感が低く、認知のゆがみのある方が多いです。
さらに、ご自身がもつ繊細さ(HSP気質)によって、相手の顔色をうかがい過ぎてしまうということもあります。
人見知りの方も多いです。
そのようなHSP気質のある方は、対面によるカウンセリングの場合、必要以上に情報を取り込んでしまい、カウンセリングに集中できないことが多いです。
そのため、「対面(実際にお会いしての面談、オンラインでの顔出し)」よりも「電話やオンラインで音声のみ」の方がリラックスしてお話できているように感じることがあります。
このように、カウンセリングの形式選びは、カウンセリングの効果や心の安全を左右する重要な決断となります。
<関連ページ>
・共依存とアダルトチルドレン:原因・特徴・克服方法を徹底解説
・認知のゆがみについて
対面でのデメリットと音声のみによるメリット
HSP気質のある方にとって、対面でカウンセリングを行うことは、他の人にはないデメリットが数多く生じます。
例えば、
・認知機能への影響: 緊張のあまり思考が停止し、頭が真っ白になってしまう
・情報過多による混乱: 視覚情報が多すぎて集中力が散漫になる
・情報処理の低下: カウンセラーの言葉が十分に理解・吸収できなくなる
・記憶の問題: 予め準備していた話す内容を忘れてしまう
・感情表現の抑制: 他者の目があることで感情(特に涙)を十分に表現できない
・社会的期待への過剰反応: 「明るく振る舞わねば」「目を合わせるべき」という余計なプレッシャーがかかる
・表情の誤読: カウンセラーの何気ない表情を否定的に解釈してしまう
等です。
一方、音声のみのカウンセリングには以下のようなメリットがあります。
例えば、
・情報制限による安定: 視覚情報が減ることで脳への負荷が軽減される
・安全な空間の確保: 自分の居心地の良い環境でカウンセリングを受けることができる
・自然な自己表現: 表情を気にせず、より素直に感情や考えを表現できる
・集中力の向上: カウンセラーの言葉に集中しやすくなる
・感情の解放: プライバシーが守られた環境で泣いたり感情を表出しやすくなる
等です。
HSP気質のない方でもあっても、多かれ少なかれ同じようなことはあるかと思います。
以上のことを理解した上で、カウンセリングの形式を選んでいただければと思います。
大村のカウンセリングの現状 | |
電話やオンライン(Zoom)等での音声のみの方が多いです。 オンラインだとしても、初回に顔合わせをして、その後音声のみという方も多いです。 →顔だけはお互いに知っておきたいという方におすすめです。 両者合わせてだいたい7割ほどになります。 残り3割はオンライン(毎回顔出し)で行っています。
実際にお会いする対面は現在においてはほぼゼロに近く、「初回だけ対面で、2回目以降は基本音声のみ」「基本音声のみで、たまに対面を挟む」という方も増えてきました。 |
あなたに最適なカウンセリング形態の選び方
カウンセリングで最も重要なのは、リラックスして素の自分でいられる環境です。
対面でのカウンセリングが従来型で一般的という情報や声を理由に選ぶ必要はありません。
形式によるメリットデメリットで判断するのではなく、自分にとってのメリットデメリットで判断してください。
ぜひ自分自身に、「どの形式なら自分の内面に集中できるか?」「自分の感情を素直に表現できるか」「話したいことを十分に話せるか?」と問いかけてみてください。
私大村のカウンセリングでは、お客様一人一人の特性や好みに合わせて柔軟に対応しています。
また、カウンセリングは、お客様自身の特性や好みを見つけていく場でもあります。
それに応じて、カウンセリングの形式を都度変更していくこともありでしょう。
繰り返しますが、最も効果的なカウンセリングとは、形式ではなく「あなたが自分らしくいられる環境」で行われるものだと信じています。
カウンセリングを検討されている方は、ぜひあなたの心地よさを最優先に、自分に合った形式を選んでください。
お問い合わせの際には、ご希望のカウンセリング形態についてもお気軽にご相談ください。 できるだけ臨機応変に対応いたします。 |
この記事を書いた人 | |
共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 9年間で約800人、60分×約13,000回のカウンセリング実績から得た知識や経験を還元できるよう日々尽力しています。 大村の理念は「夫婦問題を解決して終わりじゃない」「離婚して終わりじゃない」「根本からの自己改革」です。 共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動しています。 日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会認定 メンタルケア心理士 資格番号E1607030023 一般社団法人 ハッピーライフカウンセリング協会認定 離婚カウンセラー 会員番号200017 →詳しいプロフィールはこちら |