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親子間の共依存と親の支配:健全な関係を阻害する毒親の影響

母親との距離が近過ぎて息苦しさを感じている娘のイメージ(親子共依存)

【この記事を読んでわかること】

  • 健全な家族関係には「個の尊重」と明確な境界線が不可欠である
  • 「あなたのため」という名目での支配や親の嫉妬が子どもの自立を妨げる
  • 親自身も同じように育てられた「いい子」という世代間連鎖の問題がある
  • 無関心・放任も過干渉と同様に子どもの自己肯定感を損なう深刻な問題である
  • 毒親の支配からの脱却プロセスは「気づかない→気づいて苦しむ→気にならない」の3段階である
  • 不健全な親子関係は大人になってからの共依存関係や対人関係にも影響を及ぼす

共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔です。

親子関係は人間形成の土台となる最も重要な関係の一つです。しかし、時としてこの関係が歪んでしまうことで、子どもの心に深い傷を残し、その後の人生にも大きな影響を与えてしまいます。「毒親」という言葉が示す支配的な親子関係の問題は、表面化しにくく、当事者自身も気づきにくいものです。特に共依存という状態は、親子間で境界線が曖昧になり、互いに不健全な形で依存し合う関係を生み出します。この記事では、健全な親子関係とは何かを考え、共依存を含む不健全な関係がもたらす影響と、そこからの回復の道筋について探っていきたいと思います。 

不健全な家族には境界線がない

IMG 9147 2 親子間の共依存と親の支配:健全な関係を阻害する毒親の影響

健全な家族を形成するにあたって重要な要素の一つに、家族一人一人の「個の尊重」があります。
共依存が生み出される家族は、家族内の一人一人の個が尊重されていないことが非常に多いです。
一つの特徴ですね。

そのような家庭では、子どもの頃自分で決断しようとしても、いちいち親から「ああした方がいい」「こうした方がいい」と言われ続けているので自分一人で決断することが怖くなります。
親が子どもを一人の人間として見ることができず、コントロールする相手(所有物)としか見ることができない場合に起こりうる関係です。

アルコール問題や他の物質依存等がない普通の家庭の場合には、問題が隠れているために非常に見つかりにくく、自覚しにくいことがあります。
そこで生み出されるのがいわゆるよく言われる「いい子」です。
家庭の中に問題があることが目に見えにくくわかりにくいので、本当は家庭に問題があるのに気付かずに過ごしてしまうのです。

なぜそのような親子関係になってしまうのかというと、親自身もそのように育てられてきたからです。
親自身も「いい子」だったわけです。

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親の子どもへの嫉妬

親自身が「いい子」であったために、子どもには自分のようにはならないで欲しい。
一方で、自己肯定感が低いので常に自分を必要として欲しい。
自分を必要としてくれることで自分の存在意義を見出す、それが共依存でしたね。

そんな気持ちから「過保護」「過干渉」行動が生まれます。
※ある程度子どもが成長してきたら独立心や探求心を尊重しないと、「こんなに保護されているということは自分はダメな人間なんだ」と思ってしまい、何事にも挑戦できず不安の強い人になってしまうことがあります。

しかしその一方で、あまりにも子どもが恵まれすぎても困るのです。
楽しく遊んでいると邪魔された経験ありませんか?
勉強していると邪魔された経験ありませんか?
どんな時に邪魔をされたかは違っても共通していることは同じです。

  • あなたの親はあなたに嫉妬していたのです。
  • あなたの親もまた感情を出すことができなかったのです。

満たされなかったから、あなたが満たされている瞬間を見ると悔しいのです。
自分ができなかったことを簡単にやれている子どもを見て悔しいのです。

親がこのように不自由ですと、子どもにも不自由を求めます。
こうしていわゆる「毒親」が生まれるわけです。

楽しく過ごしている時に邪魔をされると、親の前で楽しく過ごすことをやめようという気になりますよね?
そうしないと不機嫌になりますからね。
そうやって親の顔色ばかり窺って生活することになります。
親にとって、どこかで自分が口を挟む余地を作っておきたいのです。

子ども時代に嫉妬されていると感じたことがあるなら、それはれっきとした心の傷です。
親が子どもに嫉妬することは一種のDVです。

また、こういう親に限って、必要としている時にそばで見守ってくれません。
それは当然で、いつも親は自分のために行動しているのであって、子どものことを本当に考えているわけではないので、子どもが必要としていることがわからないからです。
頼りになったことがないため、大事な時に他人に頼れず一人で抱え込んでしまう性格の原因にもつながります。

言葉による支配(毒親の支配言葉集)

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決して毒親への批判というわけではありませんが、子どもにとって親というのは神様的存在で、経済的にも精神的にも依存せざるを得ない立場ですから、不用意な言動行動に注意して欲しいな、と感じています。
素直な子ども程身体に染み付き、大人になって親元から離れても振り払うことができにくくなります。

子どもを縛る言葉はいくつかありますが、その中でも「あなたのために」「良かれと思って」という言葉が強力です。
いわゆるわかりにくいモラハラ(受動的攻撃)です。
この言葉に大人になっても悩まされている方は非常に多いです。
実際は「自分のために」なのですが、本人は気付いていません。
一見子どものためを思っての発言に聞こえますが、自分の思い通りに動かすための支配言葉です。
言葉自体に暴言性がないので、子どもに罪悪感を植えつけやすいのです。

いわゆる見えにくい虐待(DV・モラハラ)ですね。
意識的に言う親もいれば無意識で言ってしまう親もいます。

子どもを縛る言葉になり得るということを理解できない親の場合は、天然で発言してしまう(ASDの可能性も)こともあります。
それだけに子どもが抱く罪悪感はより強いものになります。

そのため、過去を振り返る際には、ただ漫然と思い出すのではなく、親の言動の真の(裏の)意味を探りながら振り返る必要があります。

毒親の支配言葉集

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支配言葉は挙げたらキリがありません。
いくつかありますのでご紹介します。
以下のような言葉を浴びせられると、子どもは身動きが取れなくなり、自分の気持ちや欲求がわからなくなります。
そのため、「モラハラの被害者体質=共依存体質」が形成され、理不尽な言動や行動を受けても戦うことができなくなります。
明らかなモラハラにも感謝の気持ちすら感じてしまうようになることもあります。
それではいかに支配言葉を説明と共に記載します。

「あなたのことをこんなに愛しているのに(どうしてあなたは私を愛してくれないの?いい子でいないの?)」

毒親全般に言えることですが、自分と相手(他人)の境界線があいまいであることと、自分の言動や行動が論理的でないことがわからないことが如実にあらわれた発言です。
自分が愛していてもその愛情を受け取ってもらえるかどうかは子どもが決めることです。
愛し方が間違っていたのかもしれないという考えが全くなく、自分本位です。
言われた子どもからすると、「愛している」という言葉があるだけになかなか簡単に拒否できない部類の発言で、こういったことを言われ続けると、他の人から好意をもたれた時に素直に受け取れなくなります。

「ほら、私の言った通りでしょう?」
これを言われてしまうと、子どもは自分の判断に自信がなくなってしまいます。何かを判断する時に親の助言(?)なしでは動けなくなってしまいます。
頭の中でこだまするものの代表的な言葉です。

似たような言葉に、
「私の思っていた通りになったわ」
がありますが、
これは本当に思っていた通りになっていなくても使われる言葉です。本当に思っていたかどうかは確かめようがないからです。一種の後出しジャンケンで、常に自分(親)はあなた(子ども)のことをお見通し、の立場でいるための言葉です。
絶対に親が下になることがない言葉です。

真に受けないでくださいね。
自分に自信がないからこそ出てくる発言であると気がつけば、少し気持ちが楽になりませんか?

「あなたのことは私が誰よりも一番わかっているの」
一見優しい言葉のように聞こえますが、言葉になっていない裏のメッセージとして、「だから私の言う通りにしておけば良いのよ」という支配的な意味が隠されています。
これを言われると、「私の言った通りでしょう?」と同様に、事あるごとに自分の判断に自信が持てず、いつの間にか親が敷いたレールの上を歩くだけの人生になってしまいます。
自立した人からすればすぐに恐ろしい言葉とわかりますが、支配されている人は「親の言う通りにしておけば間違いないか」と思ってしまいます。
この言葉の影響を受けて何が問題なのかと言えば、大人になっても自分で決断できなくなることと、人生のあらゆることに正解があると思ってしまうことです。
そのため、自分で選んだものは何を選んでも自信が持てず、親から離れてもパートナーに聞かなければいけなくなります。

「親になったらわかるわよ」
これはある意味、「親になるまでは私には及ばない」と言ってるわけで、それで上下関係を作って支配しています。幼少時代に言われたらたまったものではありません。
好きで(その親の)子どもをやっているわけではないのですからね。
「あなたの子どもになってみたらわかるよ」と逆に子どもに言われてしまう可能性を考えることはないのでしょう。
「そんなの常識でしょう?」
という発言も子どもの感情や行動を縛ります。
しかしこの発言にある「常識」とは、親自身の「常識」です。
世間一般でいわれる広い意味を持った「常識」ではなく、親の偏見が入った「常識」なのです。
「常識」は人によって違いますし、時代によっても変わるものです。

「親に感謝しなさい」「親に逆らって良いと思ってるの?」
という発言も典型的な支配言葉ですね。
日本は特にこういった風潮を美徳としています。
感謝は「しなさい」と言われてするものではなく、自然に出てくるものです。
恩着せがましさは人の心を縛ります。
この発言自体が、親が「親と子は対等でない」と感じている証拠であり、「子どもを一人の人間として見ていない」と判断できる証拠にもなります。

「親孝行しなさい」
親孝行というのは、子どもが能動的にやるものであって、親が子どもに強制するものではありません。
まともな親は、子どもが幸せである、健康である、もっと言うと、ただただ生きている、ということだけで親孝行と思えます。
仮にそれにプラスして、子どもが親に何かをすること(老後の面倒、旅行や食事に連れて行く、贈り物をする等)が親孝行だとして、それで子どもが親孝行してくれないなら、それは親が子どもにそれまでにどのように接してきたか、の結果です。
子どもに「なぜ親孝行しないのか」と非難する前に、自分のこれまでの行いを振り返れ、という話です。

「あの時○○してあげたじゃない」「育ててあげたじゃない」
恩着せがましいですし、間接的に見返りを要求している言葉ですね。これを言われてしまうと、今後親に何もしてもらいたくなくなります。
条件付きの愛情なのか無償の愛情なのかの区別がつかず混乱します。
人から褒められた時に素直に受け止められなくなる原因となります。

「なんて恥ずかしいことをしたの」
子どものささいな失敗に対して「恥ずかしい」という表現を使います。
子ども自身や周囲の人はそもそも失敗と思っていないこともありますが、親が「恥ずかしい」と言っているのなら「失敗なんだな」と子どもは認識します。
ミスを過度に恐れて何事にも消極的になります。
親が過度に世間体を気にするが故に出てくる、自分を守るための表現です。
子どもの社交不安対人恐怖場面緘黙にも繋がります。

「私の育て方が悪かったのね」
これは自分に責任がある、というように一見謙虚な言い方ですが、自責ではなく完全に他責です。
この言葉、子どもに向かってわざわざ言う必要があるでしょうか?
結局子供よりも自分がかわいいのです。完全に歪んだ自己愛の持ち主です。
言う必要がないことを言うのが毒親の特徴でもあります。
「あなたは悪い子なのよ」「あなたは失敗作なのよ」「自分の言う通りにしてね、私の思うようないい子でいてね」というメッセージが隠されていることに気がつきますでしょうか?
このように、言葉にはなっていない裏のメッセージが子どもの心を傷つけ、縛りつけるのです。
間接的なモラハラ(受動的攻撃)です。
直接的な攻撃ではないので、大人になっても残るなんとなく心が重い等の不快感の原因がここ(親の言葉)にあったということに気がつきにくいのです。

「どうせ私が全部悪いんでしょ」
子どもから非難された時に出てくる言葉です。
言葉だけ見ると謝っている風ですが、根底には「私は悪くない」があります。
子どもの方は謝って欲しくて自分の意見を言ったのにもかかわらず、逆になだめることを要求されています。
非難した子どもの方がおかしいという構図に持っていくやり方(受動的攻撃)です。
こうして自分の意見を言えなくなり、かつ自分が悪いのではないかと思いがちになっていきます。

「そんなことするなんてうちの子じゃない!出ていきなさい!」
経済的に自立できていない子どもに向かって出ていけと言うのは卑怯ですよね。
戻ってくるだろうと思っている前提での「出ていきなさい」ですから支配以外の何ものでもないですよね。
大人相手には言いませんよね。大人相手には言わないのですから、弱いものいじめということになります。
「うちの子じゃない」と言われることは冗談でも傷つくものです。
よく「川で拾ってきたのよ」と冗談で言う方は多いですが、子どもは歪むことがあります。

「あなたが我慢してくれさえすれば問題は起こらないのよ」
よくあるケースとしては、父親が娘に対してDV(精神的・性的)をしている家庭で、父親に何も言えない母親が娘に対してお願いするパターン。
娘が母親に相談しても見て見ぬフリをするわけです。
もちろん父親が母親、娘が息子というパターンもあります。
両親が共依存関係に陥っている場合が多いです。
母親が父親による子どもへのDVを援助しているとも言えます。
よって、母親も父親と同様に加害者であり、同罪です。

「私のことは誰もわかってくれない」+泣く
責任を子どもに押し付ける言葉です。
わかってもらえるような努力をせず子どもに求めています。
また、泣くことで子どもに罪悪感を持たせ、親子の立場を逆転させます。
子どもは子どもであることが仕事ですが、子どもをカウンセラー化させてしまいます。

「私がいないと何もできないのね」
これを言われると、自分一人で何かにチャレンジすることができなくなります。
何か行動・決断をする際に「親だったらどうするだろう」と常に考えてしまいます。
親から物理的に離れたとしても付きまとう、生きづらさを助長する言葉です。
親は無意識で「自分を必要として欲しい」のです。
さらに「自立しなさい」という真逆のことを言われると子どもは混乱します。
矛盾したことを言っているということにほとんどの場合気付いていません。

「だから私の言う通りにすれば良かったのに」
毒親に限らず、これを言う人のことは基本的に信頼してはいけません。
言う通りにした場合の結果は誰にもわからないからです。
仮にそう思ったとしてもあえてわざわざ言葉にする必要はないです。
言葉にして子どもにぶつけることで自分の有能さをアピールし、支配を強めようとしていますが、そうせざるを得ない程自分に自信がないということです。

「親に向かってその口の利き方はなんだ!」「誰に向かってものを言っているんだ!」
子どもの言い方や言葉の選び方等が良くなかった場合に出た言葉であればそれ程問題のない言葉ですが、毒親の場合は、子どもの言い方や言葉の選び方等が良かった場合でも使われる言葉です。
自分の考えと違う意見を子どもが言っただけでこの言葉を使うのです。
自分と違うことに関しては、すべて自分への子どもの反抗と見なします。
子どもに何も言わせないための言葉です。
そして毒親が毒であることを象徴している言葉が「親に向かって」です。まったくもって不要です。
「親が上で子どもが下」という前提で放っている言葉です。
口の利き方は本来は誰に対しても敬意あるものであることが望ましいと思いますが、あえて「親に向かって」と言うことで親(自分)を特別視しています。
逆に「親の子どもに対する口の利き方は敬意がなくても良い」と言っているようにもとれます。

「素直になりなさい」
毒親が言う場合のこの言葉は、「私の言うことを聞きなさい」という言葉を言い換えているだけです。
この言葉を言われて親の思い通りになって嫌な経験をした人は後々まで悪影響となります。
なぜなら、健全な人から何か教えを乞う場合に、素直に受け入れられなくなるからです。
やはり素直な人はのびるからです。
私とのカウンセリングでも素直な人は克服しますが、素直ではない人は克服できないことが多いです。
押し付けているわけではないものも押し付けられているように感じてしまうのが、この言葉で支配されてきた人の残念なところです。

「あなたらしくない」
親が思う子ども像(理想像)に子どもがなっていない時に使われる言葉です。
「あなたは今のままではダメ」という意味です。
しかし、これはあくまでも親が思う「あなた」になっていないだけであって、ダメかどうかはまた別の話です。真に受けて自己否定しないように気を付けてください。
そして、大抵の場合、親が思う子ども像(理想像)というのは、「反抗せずに自分(親)の言うことを聞く子ども」のことを指します。
とても身勝手な子ども像(理想像)ですね。

「そんな風に思っていた(解釈していた)なんて」「もし私が傷つけるようなことをしたのなら、ごめんね」
いずれも、過去に親に傷つけられた体験を「あの時こう言われてこう思ったんだよ」と親に言った後に親から返ってくる言葉ですが、親はこのような発言をすることによって、自分がした傷つけるような言動や行動については棚に上げて、子どもの捉え方のせいにしたり、子どもが過剰反応しているように思わせたりしています。
「自分は悪くない」という含みと子どもの傷に気付かないフリがあります。
これを言われた子どもは罪悪感を覚え、親に何も言えなくなります。

また、
「どうしてその時に(都度)言ってくれなかったのか!」
と平然と言う親もいます。
さらに毒が強い親ですと、
「どうして今頃(大人)になって文句を言うのか!卑怯だ!」
と言う親もいます。
自分が子どもの感情を抑圧してきたことに一生気が付きません。
このような親が変わることはありません。完全に諦めることが賢明です。

以上のような言葉について、
「だってそう思ったから言っただけだもん」
と言う親がいますが、自分の発言が相手にどのように影響するのかを省みることをしないという点で、自分を客観視できない知性が低い人ということになります。
これを言うことでますます信頼できなくなることがわからないのでしょう。

以上のような言葉を言われてきた方は、一つ一つの言葉に隠された悪影響を理解し、「自分が悪いわけではなかったんだ」ということを認識しましょう。

素直な子ども程真に受けてしまいがちです。
そしてこのどうにもできないことを言われた時の、気持ちをどこにぶつけて良いかわからないモヤモヤ感が、大人になって尾を引くのです。
怒りは必ず別の形で表れます。

自分を守るためにも親御さんは自分の発言に注意してみてくださいね。
※今後も支配言葉については特に追記修正していきたいと思っています。

ちなみに、この支配言葉によって、子供に認知のゆがみを引き起こし、マイナスなネガティブな色眼鏡(フィルター)をかけさせてしまいます。
それによって、大人になってパートナーができた時、パートナーとのコミュニケーションでのひずみを引き起こします。

以上、支配言葉を記載しましたが、次の章では、毒親の支配からの脱却のプロセスを3段階にまとめたいと思います↓。

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毒親の支配からの脱却の3段階

  • (毒的な言動行動であることを)わからなくて気にならない(でもどこか苦しい)
  • わかってイライラする、わかって苦しい
  • わかった上で気にならない(「ダメだこりゃ」という諦めによって気にならない)

となります。

多くの方は、ご相談初期の頃は①と②の間にいます。
カウンセリングを続けるにつれ、やがて②と③の間になっていきます。
私個人的には完全に③になる必要はないと思っています。

①に位置する方は支配されていることにも気がついていない状態で、非常にまずいです。
同じようにパートナーに毒的な言動行動をされても気付きません。
気づいた時には支配されて身動きがとれなくなっていた、という状態に陥ります。

②に移行はしても、「わかった」には段階があります。
②に移行した初期段階というのは、毒親含むモラハラに関する基礎知識やなぜどのように自分が支配されているのかということに関して、頭での理解はあっても、腑に落ちてはいない様子です。
しかし、カウンセリングを続けていくことで、皆さん腑に落ちていっていますのでご安心ください。

さらにカウンセリングを続けていくと、点と点が一気に繋がる時が来ますが、そこで②から③に移行できています。

ちなみに、健全な成長をしている子供は、反抗期の時期に②に移行します。
というよりは、②の状態が反抗期、と言って良いでしょう。

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子どもに無関心な親、極端な放任主義な親

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これまでは過保護・過干渉な親を記載してきましたが、一方で子どもに無関心で放ったらかしの親も存在します。
このような環境の下で生活していると、

  • 「自分はこの家に居て良いのだろうか」
  • 「自分は何のために生まれたのだろうか」
  • 「自分は大事にされるに値しない存在なんだ」

と感じ、自分はここに存在して良いのだという当たり前の感覚が育たず、自己肯定感が身につきません。
よって、自分軸や基本的安心感(安全基地)が構築できないまま大人になってしまいます。

多くの家族を見ていて思うことですが、特に男の子(兄や弟)のいる女の子は放っておかれやすいです。
女の子の方が心身ともに成長が早く、コミュニケーションの面でも親と同等あるいはそれ以上に成長します。
そのために親は成長の遅い男の子の方に目がいくようになります。

しかし、女の子は成長が早いからといって、その分甘えたい気持ちが減るわけではないのです。
「安心して放っておかれているんだな」と思える女の子はまれです。
親に甘える必要のある期間は男の子と大差ないのです。
そこに気をつけていただきたいと思います。

子どもをカウンセラー化させてしまう親たち

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また、コミュニケーション能力があるからと愚痴を聞かせてカウンセラーの役目を背負わされてしまうのも、女の子が圧倒的に多いです(特に同性で言いやすいからか、母親が娘をカウンセラー化させるケースが多いです)。

女の子でも男の子でも子どもをカウンセラー役にしてはいけません。
親が境界線を飛び越えて土足で子どもの領域に踏み込むわけですが、子どもをゴミ箱にして愚痴というゴミを投げ入れているのと一緒です。
普段は子どもに無関心で放っておくくせに、自分が苦しい時には子どもに近づいて自分の気持ちをぶつける。
こうなると、子どもは人との適切な距離感がわからなくなります。

さらに、自分は親のことを助けてあげないといけないんだと思い、子どもでいられなくなり、自己否定感を強めます。
どこまでが自分の問題でどこからが相手の問題かという区別がつきにくくなります。
自分の領域に土足で入り込んで来るような人に対して違和感を感じることができず、普通と感じて過度に受け入れてしまう原因にもなります。

カウンセラーの役割、と言っても当然プロではないので相手の感情や問題に飲み込まれてしまいます。
パートナーや友達等に相談を受けた際にも、必要以上に踏み込んでしまい、共依存関係に陥りやすくなります。

そういう素地を作ったのは紛れもなく子どもにカウンセラーの役割をさせた親です。
自分と他人の区別がつかないままカウンセラーの役割をさせてしまうのは一種の虐待(DV・モラハラ)と言えるでしょう。

こうして自分軸や基本的安心感が構築できないまま大人になってしまうと、寂しさ、満たされなさ、空虚感を埋めるために愛情を外に求めてしまいます。
他人に父親や母親の役割を求めてしまいます。
適切な「人との距離感」を教わらずに育ったため、他人や物に過度に依存してしまいます。

結果、自分を大事にしてくれない人に執着し共依存関係に陥りやすくなってしまったり、恋愛依存・買い物依存・SNS依存・占い依存等に陥りやすくなります。

自分軸がないということは、それは広い海で溺れているようなものです。
そんな時に人は溺れないように何かをつかもうとするのではないでしょうか?
その何かがどんなものかをちゃんと見極める余裕なんてないですよね。
親が無関心で放っておかれた人というのはこのような状態なのです。
自分を大事にしてくれない人にしがみついてしまうのは、自分軸のない人にとって、何もないよりもマシなのです。
危険ですね。

こうして「人との適切な距離感」がわからないまま愛情を他人に求めると、寂しさ、満たされなさ、空虚感を利用される危険性が高まります。
その他、自分の存在確認のための自傷行為も増えてしまいます。

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親への依存を果たせず、安全基地を経験できずに育ってきた方は、他人に求める前に「共依存克服プログラム」受けていただければと思います。

よくある質問(FAQ)

Q1.親が過干渉なのか、ただ心配しているだけなのか分かりません

A.「子どもの意思や判断を尊重しているか」が分かれ目になります。子どもが助言を受け入れるか受け入れないかの決定権をもつこと、または、子供が助言を受け入れない可能性を、当然のこととして思えているかどうか、とも言えます。また、親の言動が「助言」ではなく「修正・否定・コントロール」になっている場合、過干渉の可能性が高いです。これは親自身の不安や自己肯定感の低さから起きやすく、「あなたのため」という言葉が頻繁に使われます。例えば、進路や交友関係で毎回口を出され、選択を変えさせられるケースです。違和感を覚えた時点で、それは立派なサインです。

Q2.無関心な親で育ちましたが、これも毒親なのでしょうか?

A.はい、極端な放任や無関心も、ネグレクトといって、子どもに深刻な影響を与えます。愛情を感じられない環境では「自分は大切にされない存在だ」という認識が育ちやすくなります。その結果、自己肯定感や安心感が育たないまま大人になります。例えば、困っても相談できず、常に一人で抱え込む傾向です。大人になってからも「助けを求めるのが怖い」「頼るのは甘えだ」と感じやすくなります。放置もまた、子どもの心に深く残る問題です。

Q3.親の愚痴を聞く役割をずっとさせられていました。普通ですか?

A.一般的には健全とは言えません。これは「子どものカウンセラー化」と呼ばれ、親子の境界線が壊れている状態です。親を支える役割を背負わされ、安心して甘える経験ができません。
特に、もう一方の親の不満や悩みを日常的に聞かされていたケースは深刻です。特に母から娘へ父親の愚痴を聞かせてしまうことが多いです。大人になってからも他人の感情を背負い込みやすくなります。

Q4.毒親に育てられると、大人になっても親の言葉が頭から離れないことはありますか?

A.はい、そのような反応は多く見られます。支配的な言葉は内面化され、「親の声」として心に残り続けます。判断や行動のたびに自己否定が起きやすくなります。その場に親がいなくても、あるいは親とは無関係な出来事であっても、「親だったらどうするだろう」「親に怒られない選択はどれだろう」と無意識に考えてしまうことがあります。その結果、自分の本音や希望よりも、怒られない・否定されない選択を優先しやすくなります。j自分の希望で決めなかった選択は、それがうまくいってもいかなくても恨みのようなマイナスの気持ちを生みます。

Q5.親が変わりません。諦めるしかないのでしょうか?

A.多くの場合、親が変わる可能性は低いです。特に自分の言動を問題だと認識できない親は変化しません。その背景に、ASD特性による他者視点の想像の難しさが影響している場合もあれば、ADHD特性による衝動性や振り返りの弱さが関係している場合もあります。大切なのは「親を変えること」ではなく「距離の取り方」を変えることです。例えば、期待を手放すことで心が楽になる人もいます。諦めは投げやりになることではなく、自分を守るための現実的な選択です。

Q6.一人で毒親との問題に向き合うのは難しいですか?

A.一人で整理するのが難しいケースは多いです。共依存傾向のある人は、「これが当たり前だ」と感じてきた価値観に根づいて判断しているため、一人で客観的に整理することが難しくなります。専門的な視点が入ることで、責任の所在を切り分けられます。例えば、「自分が悪かった」という思い込みが緩むことがあります。一人で向き合い続けると、自己否定や親への怒りを繰り返し強めてしまうリスクもあります。助けを借りることは依存ではなく、回復を進めるための現実的な手段です。

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