カウンセリング初期の体調不良は回復のサイン:怖がらずに知ってほしい真実 | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔

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カウンセリング初期の体調不良は回復のサイン:怖がらずに知ってほしい真実

共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔です。

 

カウンセリングを始めたばかりの頃、体調が悪くなったり、気分が不安定になったりすることがまれにあります。

 

勇気を出して一歩踏み出した直後にそうした反応が出ると、「このカウンセラーと合っていないのでは?」「このカウンセラーに問題があるのでは?」と不安になるかもしれません。

場合によっては「カウンセリングは危険だ」と強く感じてしまう方もいるでしょう。

 

しかし、それは決して失敗のサインではありません。
むしろ、これまで抑え込んできた心の動きが表に出てきた合図であり、良くなるために必要なプロセスの一部です。

 

カウンセリングは“何も感じなくなる”場所ではなく、“感じていなかったことを感じ直す”場所でもあります。
感じ直しの最初の波が、体に現れることがあるのです。

 

体調不良の背景にある「心の揺れ」

 

カウンセリングでは、これまで口にできなかった気持ちや、気づかないふりをしてきた感情に直面します。

 

例えば、親に対する怒り、パートナーへの不満、自分を苦しめてきた関係で生じた悲しみ。

 

長い間心の奥に押し込めていたものが表面化すると、頭痛や吐き気、強い眠気や倦怠感、不眠といった身体症状として表れやすくなります。

 

人は無意識に「心の鎧」をまとって生きています。
鎧があるからこそ日常をこなせる面もありますが、カウンセリングが進むとその鎧が少しずつ外れます。

 

守られていた分の不安や緊張が一気に浮上し、身体に反応が出やすくなる―この“揺れ”自体が、回復へ動き始めた証拠なのです。

「悪く言ってはいけない」から「事実を言っていい」へ

特に大きな揺れが起きやすいのは、「親やパートナーを悪く思ってはいけない」という思い込みが崩れる瞬間です。

 

長年、自分を抑えて相手を庇ってきた人が、初めて「実はおかしい」「傷つけられていた」と気づくと、その衝撃は大きいです。

 

さらに「自分の親は間違っていた」「パートナーは支配的だった」と口にした時、不慣れさや罪悪感が押し寄せます。

 

禁じられた扉を開けてしまったような緊張が体調不良につながり、「悪く言ってしまった自分は悪い人間ではないか」という葛藤まで生じるのです。

誤解がもたらす危険な後戻り

ここで一番怖いのは、この一時的な揺れを「カウンセリングのせいで悪化した」と誤解してしまうことです。

 

せっかく心が解放され始めたのに、「やっぱり触れない方がよかった」「この道は危険だ」と感じてしまえば、回復のプロセスは止まります。

 

モラハラ加害者や毒親に対する不信感を抱いたはずなのに、その孤独や罪悪感に耐えきれず、再び支配を受ける側に戻ってしまうこともあります。

 

自由が目の前に現れても、それを危険と誤解してしまうがゆえに、自ら閉じ込められる道を選んでしまう―これほど悲しいことはありません。

 

本来、体調の揺れは「心がほぐれ始めた合図」であり「変化が起きている証拠」です。

 

それを危険と誤解してしまうことで、掴みかけた回復のチャンスを自ら手放してしまう。

勇気を出して「親やパートナーはおかしかった」と気づいたのに、その気づきを「間違い」と打ち消し、元の関係に戻ってしまう。

 

そこで生まれるのが、「やっぱり私は変われない」という誤った確信です。

 

これでは自己否定感を強め、回復への道をさらに遠ざけてしまいます。

共依存との関係

こうした体調不良は、共依存的な関係を見直す時に強く現れることがあります。

 

共依存とは「相手に必要とされることでしか自分の価値を感じられない」状態であり、夫婦・親子・恋愛関係などで多く見られます。

 

共依存の特徴は、相手に過剰に尽くし、自分を後回しにしてしまうことです。

 

例えば「親を悪く思ってはいけない」「パートナーを批判するのは愛情がない証拠だ」と思い込んでしまうのも、その一部です。

 

こうした思考の枠組みを崩すことは、自分の存在基盤を揺さぶるような体験であり、体調に強く反映されます。

 

カウンセリングの中で「私は犠牲になってきた」と口にするのは、共依存から抜け出すための大切な一歩です。

 

しかし同時に、長年築いてきた「相手を優先することで得てきた安心感」を手放すことにもつながるため、強い不安や身体反応を引き起こします。

 

この葛藤こそが、共依存的な関係を変えていく過程の難しさであり、同時に回復の入り口でもあります。

 

共依存から回復するには、「相手を優先しない自分でも価値がある」と繰り返し体験していく必要があります。

 

最初は違和感や罪悪感が強く、体調不良を伴うこともありますが、それを乗り越えた先に“自分を生きる感覚”が芽生えていきます。

実際にあったケース
ある女性は、長年「母はいつも正しい」と信じ、反抗することなく従順な子供として生きてきました。

 

しかし、これまで学校や職場などの人間関係において、「いつもうまく馴染めずストレスを感じてしまうのはなぜだろう?」と疑問に思い、カウンセリングを受けに来てくれました。

 

初めてのカウンセリングで話をしている中で、自然と母の言葉にいつも傷ついてきたことに気づくことができました。

今まで本人に言ったことのない言葉が自然と溢れてきました。

 

そのカウンセリングの直後から強い倦怠感に襲われ、二日ほど寝込んでしまったそうです。

 

そして、「やっぱり母を悪く言ったから罰が当たった」と感じたようです。

 

しかし次のカウンセリングの中で、「体が正直に反応しただけで、あなたが悪いわけではない」と説明したところ、安心できたようです。

その後は少しずつ慣れていき、体調不良は短く軽いものになっていきました。

 

別の女性は、夫に対して「いつも私ばかり我慢している」と勇気を出して言えた直後に、強い吐き気を覚えました。

 

数時間で治まりましたが、本人にとっては大きな衝撃でした。

 

それまで口にできなかった本音を出せたことで、心と体のバランスが一時的に崩れたのです。

 

この方も、「これが回復のサインなんだ」と理解いただき、むしろ大きな前進となってくれました。

自分にできるセルフケア

こうしたプロセスに取り組むときは、普段以上にセルフケアが大切となります。

 

温かい食事をとる、睡眠のリズムを整える、呼吸を整える。
カウンセラーに体調不良について伝えておく。

 

このようなことが安心につながります。

 

また「体調不良=危険ではなく、変化の証だ」と言葉にして書き出してみるのも効果的です。
頭の中の漠然とした不安を紙に移すだけで、心身が軽くなることがあります。

 

さらに、無理に“前向き”になろうとせず「しんどい時は休む」「泣きたいときは泣く」といった自己許可も重要です。

 

共依存的な人ほど「休んではいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」という思い込みを持ちがちですが、それがかえって回復を遅らせてしまいます。

 

“自分を大切にする練習”として、まずは小さな休息から取り入れてみると良いでしょう。

 

大切なのは、カウンセリングを受けるあなたが「自分の感じ方を信じていい」と知ることです。

 

体調の揺れも、罪悪感も、不慣れな感覚もすべて“回復の道のりの一部”です。

怖いものと誤解せず、歩みを止めないでください。

 

苦しかった過去から距離を取り、本来の自分を取り戻していくために、このプロセスを安心して通過していただきたいのです。

 

この記事を書いた人
共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔
9年間で約800人、60分×約13,000回のカウンセリング実績から得た知識や経験を還元できるよう日々尽力しています。
大村の理念は「夫婦問題を解決して終わりじゃない」「離婚して終わりじゃない」「根本からの自己改革」です。
共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動しています。
日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会認定 メンタルケア心理士 資格番号E1607030023
一般社団法人 ハッピーライフカウンセリング協会認定 離婚カウンセラー 会員番号200017
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