「夫婦でカウンセリングを受けることに意味があるのだろうか」 「相手が変わらなければ意味がないのでは?」
そう思っているあなたに、この記事を読んでほしいと思います。
夫婦の問題は、どちらか一方だけが変わろうとしても限界があります。 二人が同時にカウンセリングを受けることで、 変化の確認・信頼の回復・日常の軽やかさが生まれ、 解決までの道のりが大きく変わります。
- 夫婦でカウンセリングを受けることの7つのメリット
- 大村が実際に行っているカウンセリングの流れ(1対1と3人の使い分け)
- 料金・プランの目安
- 被害者・加害者それぞれが得られるもの
- 夫婦カウンセリングを神聖視してはいけない理由
この記事では、共依存・夫婦問題カウンセラーとして10年・累計15,000件以上の相談を受けてきた経験から、 夫婦でカウンセリングを受けることの7つのメリット、 私が実際に行っているカウンセリングの流れ、料金の目安、 そしてよくある質問までをお伝えします。
【重要】この記事は、心理的な情報提供を目的としており、医療行為や診断を目的とするものではありません。もし深刻な精神的危機を感じている場合は、専門の医療機関にご相談ください。
夫婦でカウンセリングを受けた方のご相談事例も参考にしてみてください。カウンセリングの流れがイメージできると思います↓
夫婦でカウンセリングを受ける、とは?

この記事で言う”夫婦でカウンセリングを受ける”とは、3人で同席することではありません。
- 私とご主人との1対1のカウンセリング
- 私と奥様との1対1のカウンセリング
この2つが定期的・継続的に行われている状態を指します。
3人での夫婦カウンセリングは、必要だと判断した時や希望があった時に挟むことはありますが、必須ではありません。最初から最後まで1対1のみで解決することも多いです。
今回は、以上を踏まえて、夫婦でカウンセリングを受ける意義について書いていきます。
「加害者」「被害者」という表現について
この記事では「加害者」「被害者」という表現を使います。
これは、相談に来られるご夫婦の多くが、モラハラ・DV・不倫などを抱えた構図であるためです。
わかりやすくするための便宜上の表現であり、どちらが正しい・悪いを断定するものではありません。
実際の夫婦問題は、一方だけが加害者というケースは少なく、場面によって立場が入れ替わることも、どちらも加害者・被害者である場合も、どちらでもない場合もあります。
「加害者」「被害者」という言葉が当てはまらない場合は、次のように読み替えてください。
- 加害者 → コミュニケーションに課題のある側
- 被害者 → 傷ついてきた側・変化を待っている側
夫婦でカウンセリングを行う目的は、対立の構造を明確にすることではありません。
二人が同じ方向を向けるよう整えることです。
このような前提を踏まえた上で、「加害者」と「被害者」という表現を使っているということを予めご了承ください。
夫婦でカウンセリングを受ける7つのメリット
大きく7つにまとめてみました。
以下は、累計15,000件以上の相談経験から見えてきた、夫婦が二人同時にカウンセリングを受けることで実際に起きる変化です。
①被害者が加害者の状況を確認できる
私が間に入ることによって、被害者の方は加害者の方の状況を知ることができます。
加害者の方の「取り組み内容」「変化しつつある部分とそうでない部分」「今後の見通し」「今後の課題」「やる気」「振る舞い」等を客観的に把握できるようになります。
特に「今後の見通し」をある程度知っておけることは重要です。
そうでないと、加害者の方の変化を気長に悠長に待つことができないからです。
ちなみにですが、当然夫婦という関係とはいっても個人情報は守ります。
私が勝手に相手に情報を伝えることはなく、それぞれに確認しながら行っていきます。
私が間に入ることでお互いがお互いに懐疑的になってしまってはいけませんからね。
ただし、クライアントさんのほとんどの方は、基本的にはお互いにかなりオープンです。
「これは相手に言わないでください、と言わない限りはすべて相手に伝えて良いです」とおっしゃるご夫婦が多いです。
そうでないと夫婦でカウンセリングを受ける意味がないと理解してくださっているからです。
いずれにしましても、私が勝手に相手に伝えることはございませんのでご安心ください。
② 被害者が加害者の努力や変化を素直に認めることができる
多くの被害者の方が抱える気持ち(葛藤)の一つに、「加害者の努力や変化を素直に認めることができない」というものがありますが、①や以下③~⑦のおかげもあり、素直に認めることができるようになっていきます。
素直に認めることができないのは、単なる意固地ということではなく、以下のような理由に基づく自然な心理的反応です。
1.過去の蓄積
被害者の方にとって、加害者の方から受けてきたひどい言動や行動は、一度だけではなく何度も繰り返されてきたことが多いです。
中には30年や40年といった歴史の長い方もいますが、長ければ長い程簡単には努力や変化を受け入れられないものです。
2.「本当に変わるのか」という不信感
加害者の方の反省や努力、言動や行動の変化が一時的なものである可能性を懸念する被害者の方も多いです。
特に「言葉だけで行動が伴わない」ということがこれまでに何度も繰り返されて来た場合、不信感をもつのは当然のことです。
3.再び傷つく恐怖
過去の傷が癒えていない被害者にとって、もう一度信じることは「再び裏切られるリスク」を伴います。
このため、無意識に防衛本能が働き、加害者の努力や変化を認めることにブレーキがかかるのは当然のことです。
4.「自分の声は届かなかった」という無力感と苛立ち
過去に何度も繰り返し訴えてきたことと同じようなことをカウンセラーに言われた瞬間に、努力を始めて変化し始めた時、被害者の方が無力感をもつのは当然です。
自分の気持ちを否定されたと感じてしまうのも無理はありません。
「自分の声は無視され、他人であるカウンセラーの声は素直に聞くのか」という理不尽さに苛立つのは当然のことです。
特に加害者の方が「権威がある」と思うような相手から言われた場合に、その人の言葉ならすんなり受け入れるということはよくある話です。
被害者の方が、このあたりを割り切って考えることができるかは重要なポイントです。
以上の4つの理由から、加害者に変化が見えても、「ちょっとカウンセリングを受けたくらいで変われた気にならないでほしい」という思いが湧くのは、当然の反応です。
そのように思う自分を責める必要はありません。
この思いは、被害者の方との1対1のカウンセリングの中で共有しながら、少しずつほぐしていきます。
同時に、加害者の方との1対1のカウンセリングでは、「被害者がなぜ努力を認めにくいか」を丁寧に伝えます。
これにより、認めてもらえないことへの焦りや、「努力を認めてくれよ」と直接言ってしまうことを防ぎます。
加害者の方が変化を続けるモチベーションを守るためでもあります。
結果として、
- 被害者の気持ち(焦らせてほしくない)を守る
- 加害者の努力(認められなくても続ける)を守る
この両方が同時に機能するのが、夫婦でカウンセリングを受けることのひとつの強みです。
③加害者の努力を持続可能にする
第三者であるカウンセラーと被害者の方、2人の目がある環境になるため、加害者の方が努力を継続しやすくなります。
「管理・監視」という表現に聞こえるかもしれませんが、責める場ではありません。
ただ、これまで「一時的な取り繕い」を繰り返してきた方には、それができなくなる環境でもあります。
誰の目もない状況でも努力できるのが理想ですが、それが難しかったからこそカウンセリングを選んだ面もあると思います。
そこは率直に認めていいと思っています。
被害者の方にとっては、安心材料のひとつです。
④話の客観性が増す
夫婦両方からお話を聞くことで、経緯の客観性が上がります。
加害者の方の話が歪みやすい理由は主に3つです。
- 意図的に都合よく伝える
- 無意識に記憶が書き換わっている
- 経緯を把握しきれておらず、一部しか話せない
いずれも意図的かどうかにかかわらず、話が偏りやすいことがあります。
被害者の方からお話を聞くことで、その偏りを補正できます。
なお、被害者の方が必ずしも客観的とは限りませんので、フラットに聞くことを前提としています。
「自分にも加害者の面があるかもしれない」と考える被害者の方も多く、そういった部分も一緒に改善していくことができます。
⑤被害者のメンタルの安定と成長
「加害者のことを直接知っている人」と話せる——それだけでメンタルは安定します。
カウンセリングを重ねる中で、被害者の方が受けたダメージを少しずつ整理・回復していきます。
特に改善が必要なのは次の3点です。
- 共依存体質(被害者体質)
- 認知のゆがみ
- 被害者意識
これらはあらゆる人間関係に影響するからです。
加害者が取り組む内容が被害者にも役立つことは多く、「自分も変わっていける」という感覚につながります。
また、夫婦間では被害者でも親子間では加害者になってしまっているケースもあり、子育てへの気づきにもなることがあります。
⑥被害者の加害者への対応や方針を考えることができる
加害者の進捗に合わせて、「次はこういう対応が良いのでは」と被害者の方と一緒に方針を考えることができます。
加害者の努力を実らせるには、被害者側の協力が必要な場面もあります。
「なぜ私が」と思う気持ちも当然ですが、押しつけではなく、できるだけ自然に、できれば楽しめる形で進めていけるよう提案していきます。
⑦カウンセリング外での日常生活において、良い意味で深刻さが薄れる
回数を重ねるうちに、「深刻にならなくなる」という変化が起きてきます。
真剣にはなっても、深刻にはならない。
そういう状態です。
たとえば、こんな会話が生まれてきます。
「またやらかしたねー、大村さんに話してみようか」
「大村さんに良い報告ができるようにがんばりなさいよー」
この軽やかさが出てきたら、関係性は確実に動いています。
何かあった時に「大村さんならどう考えるだろう」と自然に思えるようになると、感情的に反応する前にワンクッション置けるようになります。
これが家庭内の緊張を和らげます。
大村カウンセラー
また、参考にしていただくために、私(大村)自身のこと——妻や子供のこと、元妻とのこと、うまくいったこと、失敗したこと——も折々に話すことがあります。
「うちでも取り入れよう」「ここは気をつけよう」というきっかけにしてもらえればと思います。
ネタにして笑ってもらえると、なお嬉しいです。
<補足>夫婦カウンセリング(3人で行うカウンセリング)を神聖視しないこと
夫婦カウンセリング(3人で行うカウンセリング)を行うことが必ずしも良いとは限りません。
闇雲に行うことで関係性が悪化することもあります。
慎重に、そして状況に応じて行う必要があります。
主なデメリットはこの2つです。
- 弁が立つ側が優位になりやすい
- 本心を言いにくい
そのため、最低でも最初の2〜3回は1対1で行います。
お互いを気にせず本心を話せる環境を先につくることが重要だからです。
お二人の本心を聞いた上で行う方が、成功に向かいやすいです。
場合によっては、最初から最後まで1対1のみで解決することもあります。

料金・プランについて:夫婦でカウンセリングを受ける場合
皆さんどのようなプランで行っているのか気になるかと思います。
共にカウンセリングを受けようという夫婦の約7割の方がご主人と奥様共に※『共依存克服プログラム』の無期限コースを選ばれています。
残りの3割は、ご主人か奥様のどちらか一方が無期限コースでどちらか一方が基本料金(単発)で、というかたちです。
もちろん両者共に基本料金(単発)で行うというかたちも可能ですが、今までにそのケースで継続した方はいらっしゃいません。
1対1でのカウンセリング(私とご主人か奥様)と夫婦カウンセリング(3人で行うカウンセリング)を状況によって織り交ぜながら行うことが多いですが、今現在、ご主人と奥様の両者が無期限コースの場合は、夫婦カウンセリングの料金はいただいておりません。
ご主人か奥様の片方だけが無期限コースの場合は、夫婦カウンセリングの料金は半額としています。
できるだけ料金がかからないようにという気持ちです。
※『共依存克服プログラム』という名前にはなっていますが、ご相談内容に制限はございません。
- 両者とも無期限コース → 夫婦カウンセリング(3人)は追加料金なし
- 片方のみ無期限コース → 夫婦カウンセリングは半額
- 両者とも単発(基本料金) → 可能だが、継続に至ったケースはこれまでなし
ご夫婦が共依存関係でないからといって、受けられないというわけではございません。
無期限コースについては、一度お支払いいただければ何度でもご相談できるコースで、多くの方に、「契約いただいた瞬間に安心感が得られた」とおっしゃっていただいています。
経済的な面についても、「いくらお金がかかるかわからない」という不安が払拭されますからね。
回数が決まっていると、「あと何回で終わりだ。〇回目には克服していなくちゃ」というように、焦ってしまい良いことがありません。
自己変革というのはそういうものではないですからね。
何度でも相談ができるという安心感によって、十分な話しつくしができ、じっくり問題に向き合うことができ、結果的に思っていたよりも早く解決できる、という「急がば回れ」的な面があると、クライアントさんたちを見ていて思います。
どんな結論(離婚か再構築か)になるにせよ、やりきったという納得感を感じていただきたいと思っています。
詳しくはこちらをご覧ください↓
最後に
夫婦でカウンセリングを受けることで、変化の確認・信頼の回復・客観性の向上など7つのメリットが生まれます。
大村のカウンセリングは「1対1×2人」が基本で、3人セッションは状況に応じて組み合わせます。
約7割の夫婦が双方とも無期限コースを選ばれており、修復・離婚どちらの結論になるにせよ、「納得感」を大切にしています。
夫婦でカウンセリングを受けるということは、“加害者の方の変わりたいという気持ち”と”変化を信じたいという被害者の気持ち”を繋ぐ架け橋の意味合いがあると思います。
私とご主人と奥様との3人での共同作業です。
まずは一人からでも始められます。
ぜひお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q1.夫婦で一緒にカウンセリングを受けないと意味はありませんか?
A.いいえ、一緒でなければ意味がないということはありません。実際には、まずどちらか一方だけが相談を始めるケースも多いです。ただ、問題が夫婦関係そのものに深く関わっている場合、両者がカウンセリングを受けることで理解のズレが減りやすくなります。片方だけが頑張り続ける状態は、負担が偏りやすく、長期的には行き詰まりやすいです。迷っている段階であれば、まず一人で相談してみるという選択でも大丈夫です。「どこまで一緒にやるか」は、途中で決めていくこともできます。
Q2.モラハラやDVがある場合でも夫婦で受けて大丈夫ですか?
A.状況によっては慎重な判断が必要ですが、可能なケースもあります。特に加害者側に「変わりたい」という明確な意思があるかどうかが重要です。無理に三者での夫婦カウンセリングを行うことで、被害者がさらに追い込まれる場合もあります。そのため、最初は1対1のカウンセリングから始めることが多いです。不安があるなら、その不安自体をまず相談してみてください。安全性と心身の負担を最優先に進めます。
Q3.被害者側が「加害者の変化を信じられない」のはおかしいですか?
A.いいえ、とても自然な反応です。長年傷ついてきた経験があるほど、不信感が強くなるのは当然のことです。「信じられない自分」を責める必要はありません。そこにはそうなってしまった理由があります。今すぐ信じられなくても、カウンセリングの中で少しずつ整理していきます。
Q4.加害者側は監視されているようで辛くなりませんか?
A.必ずしもそうとは限りません。むしろ「一人で抱えなくていい」という安心感を持たれる方も多いです。誰にも見られていない状態では努力が続かない、というのは珍しいことではありません。適度な第三者の関わりは、変化を継続しやすくします。責められる場ではなく、整えていく場として捉えてもらえればと思います。完璧を求められる場所ではありません。
Q5.夫婦カウンセリング(3人)は必ず行うものですか?
A.いいえ、必須ではありません。状況によっては、1対1のカウンセリングだけで十分な場合も多いです。三者で話すことが、かえって本音を言いづらくすることもあります。そのため、必要だと判断した場合やご希望があった場合に行います。「やらない選択」があることも知っておいてください。回数や頻度も固定ではありません。
Q6.夫婦でカウンセリングを受けると日常はどう変わりますか?
A.少しずつですが、深刻さが和らいでいくことが多いです。問題が起きても「すぐ感情的になる」ことが減っていきます。一度立ち止まって考える余裕が生まれるからです。夫婦の中に第三の視点が入るイメージに近いかもしれません。その余裕が関係性を変えていきます。家庭内の緊張感が下がるケースは多いです。
免責事項(必ずお読みください)
本記事は、特定の診断や疾患の確定を目的としたものではありません。相談現場で多く見られる「関係性の傾向」や「心理的な構造」を、一般的な情報として整理しています。内容はすべての人や関係に当てはまるものではありません。心身の不調が強い場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関・専門機関への相談もご検討ください。また、身の危険を感じる場合は、すぐに警察や配偶者暴力相談支援センターにご連絡ください。なお、本記事の情報を参考に行動される際は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。私は共依存・夫婦関係の整理を専門とするカウンセラーとしての相談経験をもとに執筆していますが、効果や結果を保証するものではありません。







