夫の人生を蝕む妻のモラハラ:境界性パーソナリティ障害(BPD)との共依存からの脱出ガイド | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔

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夫の人生を蝕む妻のモラハラ:境界性パーソナリティ障害(BPD)との共依存からの脱出ガイド

【この記事を読むとわかること】

・妻からのモラハラに気づきにくい男性心理とその背景
・どんな男性が妻のモラハラ被害に遭いやすいのか?
・モラハラ妻に見られやすい境界性パーソナリティ障害(BPD)の特徴
・妻と母との共依存が夫婦関係を壊す仕組み
・モラハラ妻の具体的な言動パターン(ADHD/ACの可能性含む)と「被害者ヅラ」への対処法

 

共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔です。

 

「もしかして、うちの妻はモラハラ?」「妻の機嫌に振り回され、常に顔色をうかがってしまう」「自分ばかりが悪いと言われ続け、精神的に限界かもしれない」そう感じている男性は、決してあなた一人ではありません。
妻からの見えない暴力「モラルハラスメント(モラハラ)」に苦しみながらも、「男だから」「自分が我慢すれば」と一人で抱え込んでいませんか?

 

この記事では、妻からのモラハラ、特に「境界性パーソナリティ障害(BPD)」の傾向が見られるケースと、そこに深く関わる共依存の関係性に焦点を当て、そのメカニズムと抜け出すためのヒントを解説します。

 

男性の心理を利用したモラハラの急増

 

男性は一人で問題を抱え込みがちです。
自分のことを周囲に話したくないという特徴もあります。

 

「誰かに相談するなんて…」という誤ったプライドが邪魔をします。
「弱音を吐くなんて男らしくない!」というような日本の悪しき風潮も、一人で抱え込むことに拍車をかけます。

 

また、女性に比べて心の問題についての知識が余程興味のある方を除いて一般的には少ないです。

そういった理由から、以下のような悩みが水面下には隠れているにもかかわらず、なかなか浮き彫りになりません。

浮き彫りにならないために、余計に相談がしにくいという悪循環となります。

この記事は男性向けではありますが、女性にも参考になることはあると思います。

 

「女性の敵は女性」という言葉もあるくらいですからね。

男性が加害者、女性が被害者という世間の思い込み

また、世間の思い込みが妻によるモラハラを加速させます。

 

それにより、

 

・妻のDVやモラハラによって、自分がDVやモラハラとなるような行為(※実際はDVやモラハラとは言い難い)をさせられるように仕向けられ、その行為ばかりを注視され加害者扱いさせられる。そして身動きが取れなくなった
※「実際はDVやモラハラとは言い難い」というのは、正当防衛的な行為、正当な主張、当然の指摘・言い分、単なる説明などを指します。

 

・本当に自分が加害者なのかもしれないと思ってきた(思わされた)

 

・一般的にネットや書籍は「男性が加害者だ」という前提で書かれたものが多いために相談しにくい

 

・自分の機嫌の悪さをあなた(夫)のせいにされる

 

・「寂しい」「ひどい」「わかってくれない」と言ってあなた(夫)を支配する
→自分の機嫌は自分でとれる女性を選びましょうね。

 

このような悩みをもった男性が近年増加しています。

 

「女性が被害者、男性が加害者」という決まりごとのような構図が、 「女性を攻撃的、男性を消極的受動的」にしていると考えられます。

家庭での居場所をなくさせられているかも
男性は自分一人で問題を抱え込んでしまいがち、という特徴を意図して利用している女性も少なからずいます。

 

「家庭内での居場所がない」という方もいますが、それは実は妻による巧妙なやり方で、「自分(夫)の居場所をなくさせられている」こともあるのです。

 

妻があえて計算して感情的になることで自分のペースにもっていこう、ということも十分にあり得るのです。

男性からのよくあるご相談例

・自分が(妻が)アダルトチルドレン、発達障害、ADHD、アスペルガー症候群、HSP、各種パーソナリティ障害であることを理由に、あなたに不当な要求をする

 

・あるいは、上記を理由に「私に要求するな」と不当ではないきわめて正当な要求までもあなたにさせないようにする
→確かに上記のようなものを抱えているご本人は生きづらさを抱えているのでしょうが、一緒に生活している以上、決してそれで開き直って良いわけではありません。 免罪符にして男性を攻撃したり支配してはいけないということです。

 

・あなたの言動や行動は決してモラハラな言動や行動ではないのに、「否定された」「傷つけられた」と過剰に反応され、「あなたはモラハラだ」と言われてしまう(受動的攻撃)

 

・妻の言動や行動に異を唱えると感情的になって話せなくなる(地雷が多過ぎる)ため、「自分が加害者ではない」ということを聞き入れてもらえない
→男女関係なく、アスペルガー症候群の方に多いです。女性に限定すると、境界性パーソナリティ障害の方に多いです。
自分の物事の捉え方(認知のゆがみ等)に対して疑問を持たない方(妻)は要注意です。

 

<関連ページ>
その生きづらさの正体、認知のゆがみ(10パターン)が原因かも
地雷ワードについて記載あり

 

一部のこのような女性は、自分の傷つきやす過ぎるという性質がコミュニケーションを困難にすることを自覚しましょう。
傷つけないように注意を払うことにより、相手(男性)は何も言えなくなり、コミュニケーションに支障をきたしますからね。

妻のモラハラ被害に遭いやすい男性の特徴

「なぜ自分がこんな目に…」と思うかもしれませんが、モラハラ妻は無意識的に、あるいは意図的に、特定の特徴を持つ男性をターゲットにする傾向があります。

以下に、妻からのモラハラ被害に遭いやすい男性の特徴を挙げます。

 

救済者」「保護者」願望が強い男性:「自分が彼女を救わなければ」「自分が支えてあげないと」という思いが強く、困っている女性や不安定な女性に惹かれやすいタイプ。BPD傾向のある女性の「助けてほしい」というサインに過剰に反応し、振り回され、共依存関係に陥りやすい。

 

真面目で責任感が強い男性:「夫として家庭を守らなければ」「一度決めたことは最後までやり遂げなければ」という責任感から、どんなに辛くても関係を維持しようと我慢し続けてしまう。

 

争いを好まず、平和主義な男性: 家庭内の波風を立てることを極端に嫌い、妻の理不尽な要求や言動に対しても、自分が折れることで場を収めようとしがち。これが妻のモラハラを助長することもある。

 

自己肯定感が低い、あるいは他者承認を求める男性: 自分に自信がなく、妻からの評価や承認によって自分の価値を確認しようとする傾向がある。そのため、妻の「理想化」の時期には強く依存し、「こき下ろし」が始まると自分の価値を全否定されたように感じてしまう。

 

「男らしさ」の呪縛に囚われている男性:「男は感情的になるべきではない」「妻や家庭の問題を外部に漏らすべきではない」という古い価値観に縛られ、問題を一人で抱え込み、誰にも相談できない。

 

妻の言動を合理化・矮小化しがちな男性:妻の異常な言動に気づいても、「疲れているんだろう」「何かストレスがあるんだろう」「自分が至らないからだ」などと理由をつけて深刻に捉えず、問題を小さく見積もってしまう。

 

共感性が高く、優しすぎる男性:相手の感情に寄り添いすぎるあまり、妻の歪んだ感情や要求まで受け入れてしまい、健全な境界線を引けない。

 

<関連ページ> ・共依存、アダルトチルドレンのチェックリストに当てはまる人は要注意

 

これらの特徴は、それ自体が悪いものではありません。
しかし、モラハラを行うような相手との関係においては、残念ながら弱点として利用されてしまう可能性があることを覚えておいてください。

追いかけてくるどうかで愛情を試す人
一部の女性(以下記載のBPDの人など)は、何かあった時に家を飛び出して、追いかけて来てもらえるかどうかを試すことがあります。

 

時にはあえてスマホや財布を持たずに飛び出すこともあります。

 

このような試し行動について、「一度や二度なら仕方ないか」と思わずに、関係を続けていくことに疑問をもってくださいね。

妻からのモラハラの具体的パターンと見極め方

 

次に、妻からのモラハラ特有の具体的なパターンと見極め方をお伝えいたします。

人格攻撃と存在否定の言葉

正常な夫婦喧嘩であれば、具体的な行動や出来事について話し合うものです。
しかし、モラハラでは人格そのものを攻撃してきます。

 

「あなたって本当にダメな人ね」「こんな人と結婚したのが間違いだった」「あなたみたいな父親を持って子どもがかわいそう」といった、あなたの存在そのものを否定するような発言が繰り返されます。

 

これらの言葉は、最初は怒りに任せた勢いのように感じるかもしれません。
しかし、冷静になった後も謝罪がなく、同様の発言が日常的に続く場合は明らかにモラハラです。

 

特に、他人がいる前でこのような発言をされる場合は、あなたの社会的な立場を貶めようとする意図的な行為と考えられます。

経済的支配と生活の制限

家計を完全に妻が握り、あなたに必要最低限の小遣いしか渡さなかったり、買い物の際は必ずレシートの提出を求められ、少しでも「無駄遣い」と判断されると激しく叱責される。
このような経済的な支配も、モラハラの典型的なパターンです。

 

さらに深刻なケースでは、あなたの通帳やクレジットカードを取り上げられたりすることもあります。
たとえ「家計管理は妻の方が得意だから」という理由で始まったとしても、あなたが自分の収入について一切把握できない状況は異常です。

 

結果として、離婚を考えても経済的に身動きが取れない状況に追い込まれてしまいます。

人間関係の分断と孤立化

「あなたの友達って非常識よね」「また実家に帰るの?親離れできてない」といった発言から始まり、徐々にあなたの人間関係を制限してきます。
最初は嫉妬や愛情の表れのように感じられるかもしれませんが、これは意図的な孤立化の手法です。

 

友人との約束をドタキャンさせられる、実家への帰省を理由をつけて阻止される、職場の同僚との飲み会にも参加させてもらえない。

こうして徐々に相談できる相手を失い、妻以外に頼れる人がいない状況を作り上げられてしまいます。

 

孤立した状態では、妻の言動が異常かどうかを客観的に判断することが困難になります。

感情的暴力と精神的疲弊

大声で怒鳴る、物を投げつける、ドアを激しく閉める。
直接的な暴力でなくても、このような威嚇行為は十分にモラハラに該当します。

 

特に深刻なのは、あなたが疲れて帰宅した深夜に延々と説教を続け、睡眠を妨害する行為です。

 

「話し合いましょう」という名目で、一方的に攻撃し続け、あなたが反論しようとすると「話を聞いてない」「逃げている」と更に攻撃をエスカレートさせます。
このような精神的な暴力により、あなたは慢性的な疲労状態に陥り、正常な判断力を失われていくのです。

子どもを利用した支配

「お父さんは家族を大切にしない人」と子どもの前で言ったり、「離婚したらもう会わせない」と脅したり、子どもに「お父さんの悪口」を言わせたりします。
子どもを精神的な盾として利用するのも、モラハラの卑劣な手法です。

 

あなたが妻に反論しようとすると、子どもを連れて実家に帰ってしまうのです。
そして「子どものためにも仲直りしたい」という体裁を取りながら、実際には「子どもに会いたければ私の言うことを聞け」という脅迫を行います。

 

父親としての愛情を逆手に取った、極めて悪質な支配方法です。

スマホチェックとSNS監視による自由の剥奪

スマホを勝手にチェックしたり、SNSのアカウントを監視したり、帰宅時間に厳しく追及したりします。

「浮気を疑っているから」という理由で始まっても、実際には行動を完全に把握し、コントロールすることが目的です。

 

位置情報アプリで常に居場所を監視されたり、メールやLINEの履歴を定期的にチェックされたり、職場の女性同僚と話すことすら制限されたりします。

 

このような過度な束縛により、あなたは自分の生活に対する自由と尊厳を奪われてしまいます。

仕事への妨害行為

職場に理不尽な電話をかけてきたり、重要な会議の日に家庭の問題を持ち出したり、残業や出張を感情的に阻止しようとしてきたりします。

 

あなたのキャリアや社会的信用を意図的に傷つける行為も、モラハラの一環です。

 

「家族より仕事を優先するなんて」という大義名分の下で、実際には経済的な基盤を弱体化させ、より強固に支配しようとしているのです。

 

結果として、職場での立場が悪くなり、収入が減ることで、さらに経済的依存度が高まるという悪循環に陥ります。

正常な夫婦関係との境界線

これらのパターンに多く当てはまる場合、それは単なる「性格の不一致」や「夫婦喧嘩」ではありません。

 

健全な夫婦関係では、意見の相違があっても相手の人格を否定することはなく、お互いの自由と尊厳を尊重し合います。

 

問題があれば建設的に話し合い、解決策を一緒に考えます。
一方がすべてを決定し、他方が従うだけの関係は、対等なパートナーシップではなく支配関係です。

 

この違いを明確に認識することが、現状を客観視する第一歩となります。

境界性パーソナリティ障害(BPD)の特徴

次に、先程出てきた境界性パーソナリティ障害について見てみましょう。

 

境界性パーソナリティ障害の妻からの被害は深刻です(男女比は1:4と言われています)。
出典:MSDマニュアル家庭版「境界性パーソナリティ障害(BPD)」

 

特徴としては、

・人に見捨てらることを恐れ、見捨てられないようにするためなら言動や行動に見境がない
・気分や感情がめまぐるしく変わり、周囲を振り回す
・理想化とこき下ろし(脱価値化)
・自殺をほのめかしたり、自傷行為を繰り返す
・慢性的な空虚感がある

等が挙げられます。

 

中でも理想化とこき下ろし(脱価値化)はわかりやすい特徴です。
相手を過剰に理想化したかと思うと同じ人物をこき下ろし(脱価値化)ます。

 

健全な人なら(相手に対する評価が)+50から+20くらいになるところを、+100から-100にしてしまうイメージです。

お付き合いを始めた当初、あなたのことをまだよく知らない段階で妄信していませんでしたか?

 

恋愛当初は誰しも相手のことが良く見えるものですが、境界性パーソナリティ障害の方は妄信します。

 

勝手に妄信し、あなたは特別」が過剰なのです。

知り合ったばかりの頃の違和感
  • 境界性パーソナリティ障害の見極め方見極めポイントの一つですが、「こんな素敵な人と出会えて幸せ!」 「やっと私のことをすべてわかってくれる人(運命の人)と出会えた!」等と出会ったばかりの段階で激しく言ってくる傾向にあります。

 

  • 「まだ俺のことそんなに知らないはずなのに、なんでそこまで言えるの?」 と思ったことはないでしょうか?

 

  • 「褒められてもなんとなく嬉しくない」「その人の本心から言っているような気がしない」「喜んではいけない気持ち悪さがある」というような違和感を覚えたら危険です。

 

また、「すべてわかってくれる」の「すべて」という言葉に違和感(嫌悪感・不快感・恐怖感)を覚えない人は危険です。
感じられるなら共依存的特徴から抜け出せていると言って良いでしょう。

 

むしろ、喜びを感じてしまうなら、境界性パーソナリティ障害の人と共依存に陥る(あるいは既に陥っている)可能性がかなり高いです。

 

あなたを理想化し、過剰な期待をするので、ちょっとでも理想に合わないだけで「手のひら返し」をされます。

 

たとえそうされても、「自分に価値がない」等とは思わなくて大丈夫です。
境界性パーソナリティ障害の人が勝手に期待しただけですからね。

 

また、「あなたがいないと私はダメになる」「あなたしかわかってくれる人はいない」と思わせることに非常に長けていますので共依存関係になりやすく、なかなか離れられない原因にもなります。

 

頼まれたら喜んで何でもやってあげてしまうような男性がターゲットにされやすいです。

 

ただし、少しでもあなたが思い通りにならないと「手のひら返し(こき下ろし、脱価値化)」をします。
あなたが自分自身になろうとすることを「裏切り」ととることもあります。

 

一度敵と見なされるとなかなか覆ることはありません。
すべてを「自分を傷つける言動」と見なし、会話が成り立たなくなります。

境界性パーソナリティー障害の無自覚による自爆:パートナーを加害者と思ってしまう

境界性パーソナリティ障害の人は、男性に依存して助けてもらいたがる割に、少しでも自分が欲しい言葉と異なるだけで激怒します。
一言一句違わずに言わないとすべて不正解となります。
正解がないのとほぼ同義なので、すべての発言は不正解となります。

 

境界性パーソナリティ障害の人はそのあたりを自覚していないため、相手に質問したりアドバイスを求めて自爆します。

 

要するに、自分の勝手な理想や期待のために相手の発言がすべて不正解になるのに、その自覚がないため、質問したりアドバイスを求めて相手に不正解の発言を言わせて勝手に激怒する、ということになります。

 

最終的には周囲のほとんどの人が敵になります。

 

こうして相手に要求しておきながら、理想に近いことをしてくれたとしても、それに対する感謝や良い評価をすることはほとんどありません(そもそも評価する立場にはないのですが)。

 

なぜなら、自分の要求を相手ができて当たり前と思っているからです。

 

そのため、結果的に境界性パーソナリティ障害の人と接することは、残念ですがマイナスでしかない、ということになることが非常に多いです。

 

あっちに泣きつきこっちに泣きつきで、常に依存する相手、守ってもらえる相手を探し、その人を振り回し、上手くいかず、悲劇のヒロインとなります。

 

自殺をほのめかされて苦しんだ経験のある方も多いのではないでしょうか?

 

大抵の場合、脅しですので相手にしなくて大丈夫です。
そもそも自殺をほのめかすことで相手をコントロールするような人とは別れた方が良いです。

 

それが難しいなら精神科や心療内科をすすめてください。
一般の方が対応できるものではないからです。
そして、仮に本当に自殺したとしてもあなたの責任ではありません、ということはここでお伝えしておきます。

「いつも人間関係で上手くいかない」に安易に同情しないこと
このような方は、いつも人間関係が上手くいかない」といった相談や愚痴が多いと思いますが、ただ単純に「かわいそう、自分が守ってあげなきゃ」とだけ思うのは危険です。

 

できるだけ客観的に話を聞くようにしましょう。

 

実は自分が周りを振り回している可能性があるからです。

 

自分が原因で、自分が悪くて、怒られたり正当な注意をされたりしているのに、被害者のように振る舞うのです。

 

「パワハラだ!」「モラハラだ!」と理不尽に言われたことがある方も多いと思います。

 

他にも「あなたが怖いです」と言われたことがある方も多いと思いますが、むしろこちらが「あなたのことが怖い」と言いたいですよね。

 

とにかく、境界性パーソナリティ障害の方側だけの話では真実はわからない、ということは頭の片隅にいれておいてください。

境界性パーソナリティ障害のセックス

次に、境界性パーソナリティ障害の人のセックスについてです。

 

境界性パーソナリティ障害の人のセックスは、愛情を交換する行為ではなく、空虚な心を一時的に埋め合わせるための行為であることが多いです。

 

自分の空虚感を満たすためなら見境がないので、浮気(不倫)が多いです。

決まった一人の男性とのセックスだけでは満たされないのです。

 

境界性パーソナリティ障害の人は、リストカットや過食などを行う人が多いですが、セックスはそれらと同列の意味をなします。

 

よく「自分がわからない」「自分という感覚がない」という表現をされますが、自分を傷つけることによって自分を確かめる、という意味でのセックスという行為となります。

 

以上のことから、単に性欲が強いというのとは違うのです。

空虚感を満たすためのセックス
境界性パーソナリティ障害の人のセックスは、上で書いた通り、一時的に空虚感を埋め合わせるための行為であることが多いですが、薬物やギャンブル依存等と同じく、だんだんと一回のセックスで満たされる度合いは減っていきます。

 

例えば、最初の頃のAさんとの一回のセックスで得られる満たされ度を10とすると、回数を重ねていくごとに、境界性パーソナリティ障害の人の一回あたりの満たされ度は9、8、7、6…と減っていきます。

 

厳密に数値で表せるものではないですが、一回あたりの満たされ度が5になった時、10満たされるためには2回行わないといけなくなります。
同様に、やがて1になった時には10回行わなくてはいけなくなります。

 

こうなってくると、Aさん一人ではどうしても物理的・時間的に対応が難しいので、境界性パーソナリティ障害の人は不満になっていきます。
こうして、BさんやCさん等と浮気(不倫)することになるのです。

 

いずれ、BさんやCさんに対しても、回数を重ねるごとに満たされ度は減っていくので、DさんやEさんも必要になってきます。

 

境界性パーソナリティ障害の人は、自分が原因で勝手に満たされなくなっているのですが、そういう視点はなく、相手が悪い(相手が私を満たさないのが悪い)と思いがちです。

 

このように、境界性パーソナリティ障害の人と付き合うと、勝手に不満を持たれるばかりか、浮気(不倫)されて終わる、というケースが非常に多いです。

 

共依存の特徴を持つ男性は、「自分が満たしてあげている」という気持ちになって最初は高揚感が湧きますが、必ずと言って良いほど報われず、最後は地の底に突き落とされますので注意しましょう。

 

<関連ページ>BPDの人のセックス関連について深掘りした記事になっています。

女性の浮気(不倫)について

 

境界性パーソナリティ障害の人の浮気(不倫)について少し触れましたが、女性の浮気(不倫)にまつわる他のケースも見ていきましょう。

 

・妻が不倫をしたにもかかわらず逆ギレされた

 

・妻の不倫という事実は棚に上げられ、それに対する夫の対応(妻の親を含めた家族や職場への接触、不倫相手やその配偶者や家族への接触、弁護士や探偵をつける等)への否ばかりを話し合いの議題にさせられる

 

・妻の不倫という事実は棚に上げられ、妻が不倫した原因を(強引に無理矢理に)夫に求め、その原因ばかりを話し合いの議題とさせられる

 

というようなことがあると思います。

 

女性は男性よりも弁が立つ人が多いので、飲み込まれないようにしましょう。

 

「(男性が)誰かに相談したり、探偵をつけるなんて情けない!」等と、まるで恥ずかしいことをしたかのように言ってくる人もいますが、まったく気にしなくて大丈夫です。

 

そこに男女の違いはありません。

 

ただ自分の浮気(不倫)の正当性を無理矢理に主張しているだけです。

 

このように、能動的に浮気を行う女性もいますが、そうでない女性も多くいます。

 

そんな能動的ではない女性の浮気が起きる背景にはどんなことが隠れているでしょうか。

ADHDやACが背景にあることも
女性からの「不倫をやめたい」というご相談が意外と多くあります。

 

その場のノリや勢いで不倫をしてしまうようです。

罪悪感は一応ある方が多いです。

 

こういった方に、家庭や職場での話や子供時代の話を聞かせていただくと、ADHD傾向にあるように思うことがあります。
衝動的な面があり、後先考えずに行動してしまう特徴が原因のようです。
実際に診断されている方もいます。

 

望まない妊娠を繰り返すことも多いです。

 

また、他の要因として、押されると断れない、といったアダルトチルドレンの特徴が垣間見られることもあります。


「断ったら申し訳ない」「断ったら嫌われてしまう」という気持ちが不倫を後押ししてしまう、ということです(もちろんそういった特徴を知った上で利用して押す方も悪いです)。

 

何日かした後に我に返って後悔する、を繰り返してしまうようです。
自分の本当の気持ちが出てくるのにタイムラグが生じてしまう、という要因もあります。

 

このように、ADHD傾向にある妻、アダルトチルドレンの特徴を持っている妻は特に注意が必要です。

 

浮気(不倫)願望がない方、嫌悪しているような方でも、何かのふとしたきっかけで突然浮気(不倫)が始まってしまう可能性があるからです。

 

女性の浮気(不倫)は本気になることが多いので、そもそも始めさせないことが大事です。

 

逆に言うと、始まってしまったら終わりということになります。

 

あなたの元に戻らない、あるいは気持ちが戻らない可能性が高くなります。   そのため、違和感を少しでも感じたら、早めに対処することが大切です。

妻と実母の共依存が招く夫婦崩壊のメカニズム

 

これまで、妻のモラハラについて包括的に書いてきましたが、その根底に、妻と義母との間の共依存が隠れていることがあります。

 

妻と義母の間に、病的な共依存関係が形成されていると、夫婦関係は危機に瀕します。

妻が結婚後も母親から精神的に自立できていない状態です。

 

義母は愛情の仮面を被って娘を支配し続け、妻はどんな些細なことでも義母の意見を仰ぎます。

 

夫婦で決めたことでも、義母の意に沿わなければ、不安を煽られて決定が覆されることも珍しくありません。

妻と実母の共依存関係がもたらす問題

共依存関係で育った妻は、自分で物事を決める能力が著しく欠如しています。

 

子育て、家計、住居といった重要な決断において、夫の意見よりも義母の意見を優先する傾向にあります。

 

義母は金銭的援助や孫を介して夫婦の生活に深く介入し、夫婦の親密な関係を妨害することもあります。

 

義母からの批判は妻を通じて間接的にあなたに伝えられ、夫婦関係の悪化を招きます。

 

興味深いことに、このような妻は母親から逃れるために結婚したはずなのに、夫婦生活で不満を感じると、再び母親を頼るようになります。
そして、以前よりも強固な支配関係に逆戻りしてしまうのです。

 

夫が頼りないから妻が母親に頼ると思われがちです(もちろんそういうケースもある)が、実はそうでないケースが多いです。
毒親育ちで認知がゆがんでしまっている女性や、パーソナリティ障害などのレベルまでいってしまっている女性は、敵と味方を間違えがちです。

 

夫が努力しても、問題の根本は妻と義母の歪んだ関係性にあるため、状況は改善されにくいのが現実です。

毒親育ちの女性は、長年の母親による支配と、それに伴って人を見る目を破壊されているため、味方であるはずの夫を敵と見なし、母親を味方としてしまうといった誤った認識をしてしまいがちです。

世代を超えた共依存の危険性

この共依存関係は、次の世代にも引き継がれる危険性があります。

 

子どもたちは、これが正常な親子関係だと誤解してしまう可能性があるのです。

 

特に娘がいる場合、将来的に妻が義母と同じように娘を支配してしまう恐れがあります。

 

また、妻が娘を連れて実家に帰ってしまった場合、今まで娘をフォローしてくれていた夫がそばにいないため、妻や妻の母親からの悪影響を直で受けてしまうことになります。

 

本来負の連鎖(共依存の連鎖)を妻が止めなくてはいけなかったのに、連鎖の種をまた生み出してしまうのです。

 

夫の方は、面会交流などでできるだけフォローしてあげてくださいね。
お父さんには本音が言える、というお子さんは多いですからね。

<関連ページ> ・共依存は連鎖する

解決のための現実的対応

この問題は根深く、解決は簡単ではありません。

 

まずあなた自身がこの異常な三角関係を認識し、妻に「夫婦として自立した関係を築きたい」という前向きなメッセージを冷静に伝えることが重要です。

 

義母の悪口を言うのではなく、夫婦の関係を改善したいという意欲を示すことが大切です。

 

しかし、「あなたとお義母さんは共依存関係だよ」と同じことを伝えるにしても、あなた(夫)から伝えるのと私のようなカウンセラーが伝えるのでは、まったく結果が変わってきますので、「妻に大村さんから伝えて欲しい」という依頼は遠慮なくしてください(ただし、妻をカウンセリングに誘導すること自体が難しいのですけどね)。

 

こういったことは、決してあなたが悪いわけではなく、なかなか身内の意見は受け入れづらいという理由からですので、自分を責めないでくださいね。

 

妻が変わりたいという意思があるのなら、妻単独でも良いですし、夫婦によるカウンセリングも有効です。

 

ぜひお気軽にご連絡ください。

 

<関連ページ> 母娘の問題を記載しています。

妻による被害者を装った加害者への対応

最後に、心構えをお伝えします。

 

まずは、とにもかくにも自分も感情的にならない(DVやモラハラと決めつけられるような行為をしない)ということです。

 

難しいかもしれませんが、妻側としては、自分が感情的になることで夫を感情的にさせようとしている面もあるのです。

 

感情のぶつかり合いにもっていきたいわけです。

 

客観的な事実に基づいた話し合いでは夫には勝てないからです。

 

感情のぶつかり合いにもっていけば夫にDVやモラハラと言えるような行為を引き出すことも可能です。

 

そういったことを意図してやる方もいる、ということです (演技性パーソナリティ障害の可能性もあります。今後関連記事を書こうと思っています)。

 

妻側としてはたった一つでも引き出すことができれば良いのです。
一つでも引き出すことができれば、大騒ぎしてこじつけや泣き落としを絡め、そしてさらに法律や周囲の人間を味方につけ身を固めることができるからです。

 

身を固めることが最大の攻撃になるからです。

 

逆に男性が冷静であれば必ず妻側にボロが出ます。

 

多くの妻は心の中では「自分は滅茶苦茶なことをしている(言っている)」と思っているものです。
思っていないように見えるかもしれませんが、多くは演技です。

 

「自分は間違っていない」と自分に強く刷り込ませた上での演技です。
もちろん演技ではなく本気で思っている人もいます。

関連ページ>
 モラハラからなぜ抜け出せないのか
自己愛性パーソナリティ障害と共依存

いずれにしましても、ボイスレコーダーでの会話の録音や、日記をつけるような感覚でメモをしておき、客観的な事実に基づいた話し合いができるような土台を作っていくことが大切となります。

 

その土台を作っていくことが自分の精神的な余裕につながります。

 

妻側の最大の恐怖は夫の余裕です。

 

余裕を持つためにも、一人で抱え込まずに誰かに相談するようにしましょう。
一人で抱え込まないようにすることが、冷静に対応できるようになる近道になることは言うまでもありません。

 

お気軽にご相談くださいね。
男性からのご相談は深刻で手に負えない状況になってからが多いです。
できるだけ傷が浅いうちにご相談いただけると幸いです。

この記事を書いた人
共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔
9年間で約800人、60分×約13,000回のカウンセリング実績から得た知識や経験を還元できるよう日々尽力しています。
大村の理念は「夫婦問題を解決して終わりじゃない」「離婚して終わりじゃない」「根本からの自己改革」です。
共依存で悩むあなたに「とことん付き合う」の精神で活動しています。
日本学術会議協力学術研究団体 メンタルケア学術学会認定 メンタルケア心理士 資格番号E1607030023
一般社団法人 ハッピーライフカウンセリング協会認定 離婚カウンセラー 会員番号200017
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