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ご相談事例③

ご相談事例

共依存・夫婦問題カウンセラー大村祐輔です。
わたし大村がカウンセラーとして約10年間(2016年~2025年現在)の中で、これまで受けてきた相談の中からいくつかをピックアップして紹介していこうと思います。

  • ・こんなこと相談していいのかな・・・
  • ・困っているけど何を相談していいのか分からない・・・
  • ・相談して意味があるのかな・・・
  • ・どんな悩みの人が相談しているのだろう・・・

などなど。
困っているけれども相談するべきなのか否か?
悩んでいる方はぜひ参考にしていただけると幸いです^^ 

ご相談事例について

以下に掲載している事例は、実際のカウンセリングに基づいていますが、個人情報保護のため内容を加工し、複数のケースを組み合わせるなどの配慮を行っています。各事例は当事者の承諾を得た上で掲載しています。詳しい免責事項はページ末尾をご覧ください。

相談事例③毒親育ちによってモラハラ被害を繰り返す女性

ご相談者様のプロフィール

40代後半女性 Sさん
婚姻歴:離婚1回、現在は交際中
業:会社員(事務職)
生育環境:支配的な父親、共依存的な母親のもとで育つ
現在の状況:新しい彼氏との関係で不安を感じている 

ご相談内容

「幼い頃から父の気分次第で家の雰囲気が変わり、母は常に父に合わせる生活でした。私自身も『父を怒らせない』ことを最優先に育ち、自分の気持ちを押し殺すのが当たり前になっていました。大人になってからの恋愛関係も似たようなパターンで、相手の機嫌を損ねないよう神経をすり減らし、モラハラや支配的な男性を『強くて頼りになる人』と勘違いして惹かれてしまいます。結婚した夫も例外ではなく、徐々に支配的になり、最終的に離婚しました。その後も同じようなタイプの人とばかり付き合ってしまい、たまに優しい人と出会っても『物足りない』『頼りない』と感じたり、無意識に相手を試すような行動をとって関係をダメにしてしまいます。今付き合っている人は本当に誠実で優しいのですが、なぜか安心できず、つい冷たくしたり、過剰に依存したりと、自分でも振り回していることに気づいています。一人でいると不安で仕方なく、すぐに誰かに頼ろうとしてしまいます。このパターンから抜け出し、健全な関係を築きたいのですが、どうすればいいでしょうか。」

カウンセリング経過(『共依存克服プログラム(無期限コース)』契約)

初期段階(1~6回):Sさんは自分のパターンについての認識はありましたが、感情的な部分では「このままではいけない」と頭では理解しつつも、体が覚えている反応パターンから抜け出せない葛藤を抱えていました。特に子ども時代の記憶を語る際には、「父親の機嫌を損ねないよう常に神経を使っていた」「自分の感情よりも父親の感情を優先していた」といった経験が多く語られました。Sさん自身が現在の関係でも同じような構図を無意識に再現していることに気づきました。また、自己否定的な発言(「自分は全然ダメ」「自分はバカだから」等)や、特に何もしていないのについ癖で言ってしまう「すみません」をやめようと意識し始めました。

中期段階(7~16回):この段階では、Sさんの「モラハラホイホイ」(モラハラをする人に引き寄せられる傾向)と「モラハラメーカー」(自分を卑下し過ぎることによって相手のモラハラ気質を引き出してしまう傾向)の両面について掘り下げました。特に重要だったのは、良い関係が築けそうになると、無意識のうちに「これは本当に続くはずがない」「いずれ見捨てられる」という恐怖から、自ら関係を壊すような行動をとってしまうパターンについての気づきでした。「幼少期に安定した愛情を経験できなかったために、安定した関係が『不自然』に感じられる」という理解が進み、現在の彼氏との関係でも、彼の「普通の優しさ」に不信感を抱いたり、わざと試すような言動で反応を確かめようとしていたことに気づきました。

後期段階(17~25回):後半では、具体的な変化のための実践に焦点を当てました。特に以下の点に取り組みました。

・一人でいる時間との向き合い方:一人の時間を「恐怖」から「自分を大切にする時間」へと再定義するトレーニングを行いました。最初は5分間から始め、徐々に時間を延ばしていくことで、一人でいることへの耐性を高めました。

・感情の認識と表現:自分の本当の感情に気づき、それを適切に表現する練習を行いました。特に「怒り」や「悲しみ」といった、幼少期に抑圧するよう学んだ感情を安全に表現する方法を学びました。

・境界線の設定:自分と他者との適切な境界線を設定する練習を行い、NOと言う際の具体的な言葉を一緒に考えていきました。

・健全な関係の特徴の学習:健全な関係とは何かについての理解を深め、現在の彼氏との関係で実践できる具体的なコミュニケーション方法を学びました。

変化と成果

カウンセリング25回を通じて、以下のような変化が見られました:

パターン認識の深化:「私は無意識のうちに父親との関係を恋愛関係で再現していたことがわかりました。特に、相手の機嫌を損ねないよう常に気を遣い、自分の気持ちを後回しにするパターンです。」

感情への接続:「自分の感情が何なのかを知ることから始まりました。『これは怒りなんだ』『これは悲しみなんだ』と名前を付けるだけでも、感情に振り回されなくなりました。」

一人でいる力の獲得:「最初は30分一人でいるのも不安でしたが、今では一日中一人でも平気になりました。むしろ自分だけの時間を楽しめるようになり、依存的な関係から脱却できています。」

健全な境界線の構築:「彼氏に対して自分の気持ちを正直に伝えられるようになりました。『これは私には心地よくない』と伝えても関係が壊れないことを体験し、少しずつ安心感が生まれています。」

健全な関係の構築:「彼氏との関係は驚くほど変わりました。以前は彼の優しさに不信感を抱き、わざと試すような言動をしていましたが、今はその優しさをそのまま受け取れるようになりました。何より、自分も素直に気持ちを表現できるようになり、対等な関係が築けていると感じます。」

Sさんからメッセージ

「私のような毒親育ちで常にモラハラ関係に陥る人生パターンがあるとき、それを変えるのは本当に難しいと思っていました。頭では『これは良くない関係』と分かっていても、体が求めてしまう感覚があったんです。カウンセリングを通じて、私の中にある『モラハラホイホイ』と『モラハラメーカー』の両方の気質と向き合えたことが大きかったです。特に、無意識のうちに健全な関係を自分から壊してしまうパターンに気付けたのは転機でした。今の彼氏との関係は以前とは全く違います。彼の優しさを素直に受け取れるようになり、自分も正直に気持ちを伝えられるようになりました。それでも時々、古いパターンに戻りそうになることはありますが、それに気付いて修正できるようになりました。何より、一人でいる時間を恐れなくなったことで、誰かに依存せずとも自分は大丈夫だという安心感が生まれました。これが健全な関係の土台になっていると実感しています。大村先生と合計40時間くらい会話してきたわけですが、まともな男性となら『安心して何でも話して良いんだ』ということを知れたのも、自分の土台になったなと実感しています。まともな男性を知ることで、今まで関わってきた男性がいかに良くないということがはっきりわかったことも大きかったです。」

 カウンセラー(大村)からのコメント

このケースでは、幼少期のトラウマ体験が大人になってからの対人関係パターンに強く影響していることが明確に表れていました。Sさんの場合、特に「安全ではない環境で生き延びるためのスキル」が、現在では逆に健全な関係を築く妨げとなっていたのです。カウンセリングでは、表面的なアドバイスではなく、その根底にある感情や信念に働きかけることが重要でした。特に「安全な関係でも不安を感じる」という逆説的な反応の理解と、それを少しずつ書き換えていく作業が効果的でした。Mさんが勇気を持って自分のパターンと向き合い、ちゃんと行動にうつしたことで変化することができました。『彼にNoを言ってみる』『一人で喫茶店で数時間居てみる』といった数々のミッションを実行して、意外と大丈夫だったという成功体験を積み、自信をつけていったと思います。『行動を変えることで思考が変わっていく』という感覚を習得したことは、今後の人生において役立つことと思います。毒親環境で育った方の回復には時間がかかりますが、Sさんのような変化は必ず可能です。大切なのは、自分のパターンに気付き、小さな変化を積み重ねていくことだと私自身も気付かされました。

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