「カウンセリングはどのような形式で行うと良いでしょうか?」というご質問をたまにいただくことがありますが、この記事ではそれについて私なりの回答をしていきたいと思います。
カウンセリングの形式は「対面が正しい」ということはありません。特に共依存・アダルトチルドレンの傾向がある方やHSP気質の方は、音声のみの方がリラックスして話せるケースが多いです。最も効果的なカウンセリングとは、形式ではなく「あなたが自分らしくいられる環境」で行われるものです。
よくある質問(FAQ)
Q1.オンラインと電話、どちらが良いですか?
A.HSP気質の強い方や視覚情報への負荷を感じやすい方は電話かオンライン(音声のみ)が向いています。画面越しでもお互いの顔が見えた方が安心という方はオンライン顔出しが向いています。
Q2.初回だけ顔出しして、その後音声のみにできますか?
A.できます。実際にそのパターンの方が多いです。お互いの顔を一度確認してから音声のみに移行するのは、安心感を得ながらリラックスできる環境を整える良い方法です。
Q3.対面を希望していますが、可能ですか?
A.対応可能です。ただしコロナ禍以降オンラインが定着したこともあり、現在は対面のご依頼自体がほぼゼロに近い状況です。ご希望の場合はお問い合わせの際にその旨をお伝えください。
Q4.HSP気質かどうかわからないのですが、自分に合った形式はどう判断すればいいですか?
A.HSP気質かどうかの診断は必要ありません。「人の目が気になって本音が話しにくい」「緊張すると頭が真っ白になる」「相手の表情が気になって話に集中できない」といった経験がある方は、音声のみの方がリラックスして話せる可能性が高いです。迷う場合は初回のカウンセリングで実際に体験して確認してください。カウンセリング中にオンライン(顔出し)→オンライン(音声のみ)に変更可能です。ご安心ください。
カウンセリング形式の選択の重要性
私のお客様は、共依存やアダルトチルドレンの特徴をもち、そのため、自己肯定感が低く、認知のゆがみのある方が多いです。
さらに、ご自身がもつ繊細さ(HSP気質)によって、相手の顔色をうかがい過ぎてしまうということもあります。
人見知りの方も多いです。
そのようなHSP気質のある方は、対面によるカウンセリングの場合、必要以上に情報を取り込んでしまい、カウンセリングに集中できないことが多いです。
そのため、「対面(実際にお会いしての面談、オンラインでの顔出し)」よりも「電話やオンラインで音声のみ」の方がリラックスしてお話できているように感じることがあります。
このように、カウンセリングの形式選びは、カウンセリングの効果や心の安全を左右する重要な決断となります。
対面でのデメリットと音声のみによるメリット
HSP気質のある方にとって、対面でカウンセリングを行うことは、他の人にはないデメリットが数多く生じます。
例えば、
- 認知機能への影響: 緊張のあまり思考が停止し、頭が真っ白になってしまう
- 情報過多による混乱: 視覚情報が多すぎて集中力が散漫になる
- 情報処理の低下: カウンセラーの言葉が十分に理解・吸収できなくなる
- 記憶の問題: 予め準備していた話す内容を忘れてしまう
- 感情表現の抑制: 他者の目があることで感情(特に涙)を十分に表現できない
- 社会的期待への過剰反応: 「明るく振る舞わねば」「目を合わせるべき」という余計なプレッシャーがかかる
- 表情の誤読: カウンセラーの何気ない表情を否定的に解釈してしまう
等です。

一方、音声のみのカウンセリングには以下のようなメリットがあります。
例えば、
- 情報制限による安定: 視覚情報が減ることで脳への負荷が軽減される
- 安全な空間の確保: 自分の居心地の良い環境でカウンセリングを受けることができる
- 自然な自己表現: 表情を気にせず、より素直に感情や考えを表現できる
- 集中力の向上: カウンセラーの言葉に集中しやすくなる
- 感情の解放: プライバシーが守られた環境で泣いたり感情を表出しやすくなる
等です。
HSP気質のない方でもあっても、多かれ少なかれ同じようなことはあるかと思います。
以上のことを理解した上で、カウンセリングの形式を選んでいただければと思います。
大村のカウンセリングの現状
大村カウンセラー
電話やオンライン(Zoom)等での音声のみの方が多いです。
オンラインだとしても、初回に顔合わせをして、その後音声のみという方も多いです。
→顔だけはお互いに知っておきたいという方におすすめです。両者合わせてだいたい7割ほどになります。残り3割はオンライン(毎回顔出し)で行っています。
実際にお会いする対面は現在においてはほぼゼロに近く、「初回だけ対面で、2回目以降は基本音声のみ」「基本音声のみで、たまに対面を挟む」という方も増えてきました。
あなたに最適なカウンセリング形態の選び方
カウンセリングで最も重要なのは、リラックスして素の自分でいられる環境です。
対面でのカウンセリングが従来型で一般的という情報や声を理由に選ぶ必要はありません。
形式によるメリットデメリットで判断するのではなく、自分にとってのメリットデメリットで判断してください。
ぜひ自分自身に、「どの形式なら自分の内面に集中できるか?」「自分の感情を素直に表現できるか」「話したいことを十分に話せるか?」と問いかけてみてください。
私大村のカウンセリングでは、お客様一人一人の特性や好みに合わせて柔軟に対応しています。
また、カウンセリングは、お客様自身の特性や好みを見つけていく場でもあります。
それに応じて、カウンセリングの形式を都度変更していくこともありでしょう。
繰り返しますが、最も効果的なカウンセリングとは、形式ではなく「あなたが自分らしくいられる環境」で行われるものだと信じています。
カウンセリングを検討されている方は、ぜひあなたの心地よさを最優先に、自分に合った形式を選んでください。
大村カウンセラー
お問い合わせの際には、ご希望のカウンセリング形態についてもお気軽にご相談ください。
できるだけ臨機応変に対応いたします。
免責事項(必ずお読みください)
本記事は、特定の診断や疾患の確定を目的としたものではありません。相談現場で多く見られる「関係性の傾向」や「心理的な構造」を、一般的な情報として整理しています。内容はすべての人や関係に当てはまるものではありません。心身の不調が強い場合や日常生活に支障がある場合は、医療機関・専門機関への相談もご検討ください。また、身の危険を感じる場合は、すぐに警察や配偶者暴力相談支援センターにご連絡ください。なお、本記事の情報を参考に行動される際は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。私は共依存・夫婦関係の整理を専門とするカウンセラーとしての相談経験をもとに執筆していますが、効果や結果を保証するものではありません。
参考文献
アーロン,E.N.(著)明橋大二(訳)『ひといちばい敏感な子』1万年堂出版、2015年
アーロン,E.N.(著)片桐恵理子(訳)『敏感すぎる私の活かし方――高感度から才能を引き出す発想術』パンローリング、2018年
信田さよ子(著)『共依存――苦しいけれど、離れられない[新装版]』朝日新聞出版、2023年
厚生労働省 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(最終閲覧日:2026年4月27日)







